●本日午前7時晴れ10.1℃ 暖かい朝
◆展望◆【AO-51無き後のアマチュア衛星通信】結論『CubeSatにシフトすべし』「いつまでもあると思うな親と金」という諺があります。今、使えているFMやリニア衛星がいつまでも使える保証はどこにもありません。それどころか今使えているような大きさの衛星が今後打ちあがる予定は全くありません。アマチュア通信衛星の黎明期は終わったのです。これからどうなるかを展望すると、やはり「CubeSat」でしょう。今後衛星通信を楽しむならCubeSatを追うことになると思います◆AMSAT-NAはAO-51の後継機としてFOX1,2を計画しています「AO-51を追った同じ条件で使ってもらえるようにしたい」と言っていますが、所詮CubeSatです。展開式のソーラーパネルで電力を稼ぐようですが、AO-51と同じようには行かないと思います。そして打上げは早くて2年後でしょう◆さて、CubeSatは次々に打ちあがります。先ごろVEGAロケットにより8機のCubeSatが軌道投入されました。そのうちの1機「PW-Sat1」はCubeSatによるFM中継器の試金石となる衛星と言えます(UpFM,DownはDSB)しかし、現実は厳しいでしょう。DownはFMでなくDSBのようですが、電力の問題はどうなるでしょうか。ARISSat-1がバッテリー無し状態でFM中継器が使えたとは言え、ソーラーパネルの大きさが違います◆JAにおいて、CubeSatを追っている局は少ない現状です。8機のうちの1つ「Masat-1」の例でも、この衛星のTelemetryを受信して報告をしようと登録している局数で見ても分かります。打ち上げた本国、ハンガリーの登録局数を見ると凄い数です。創価大学の「Negai」は広告が新聞に載ったこともあり、JAでも注目されたCubeSatと言えますが、どれだけの局がこの衛星を追ったでしょうか◆世界に目を向けて、日本の現状を見抜くようにしたいと思う今日この頃であります。