ようこそシベリア鉄道へ
ユーラシア大陸横断9000kmの旅
二村高史 著
天夢人 発行
2022年3月24日 初版第一刷発行
1981年、1985年に続いて2015年の秋、著者にとって三度目であるシベリア鉄道旅行の記録です。
美しい写真も豊富で、その中には過去の写真と定点観測で比較しているものもあり、ロシアの時の流れも感じることが出来ます。
途中ハバロフスク、イルクーツク、ノヴォシビルスクで下車しています。
シベリア鉄道に関する本は、このブログに残している分だけでも何冊も読んできました。
この本は最新の時代ということもあり、過去の貧しくて苦労の多い面が強調された旅行記とは違い、全体的に明るくて豊かな内容になっています。
当時のロシアの状況が反映されていますが、その後コロナ、そしてロシアによるウクライナ侵略という暗い出来事が続いてしまいました。
この本の中に出てくるロシア人の方々やそのご家族なども、何らかの形で戦争に関わらざるを得ない状況になっているのかもしれません。
あの悲惨な戦争は本当に残念で、一刻も早く終結して欲しいものだと、つくづく思わされました。
1日目 30年ぶりのロシア、はじめてのウラジオストク
2日目 いざ9000kmの旅へ
3日目 現代と34年前のハバロフスク
4日目 古びた2等車での60時間
5日目 電源争奪戦とカップ麺の秘密
6日目 バイカル湖の絶景に乗客総立ち
7日目 ミニバスでバイカル湖へ
8日目 ”シベリアのパリ”イルクーツクの今昔
現代ロシアの食事のうまさは、私や妻だけでなく、仕事でロシアに行った知人も同意していたので間違いない。ソ連時代の「メシがまずい」というイメージは、私が食べた限りもはや過去のものである。p84
9日目 謎の料理とロシアのソウルドリンク
クヴァスというのはロシアの伝統的な飲み物で、黒パン(ライ麦パン)と麦芽を発酵させたもの。p102
10日目 必死に撮った写真と撮り忘れた写真
ロシア人が英語を話せない理由
英語の授業はあるが、先生も生徒もいいかげん
英語に限らず、ロシアにおける最大の問題点は、政府も国民も教育に投資をしないことp106
11日目 鉄道博物館で至福のひととき
ノヴォシビルスクの鉄道博物館
12日目 モスクワ行き1等車の車掌さんはアネゴ肌
13日目 脳内ファンファーレに迎えられて
14日目 モスクワで34年前の撮影地探し
15日目 サンクトペテルブルクへ日帰り旅
16日目 フィナーレはモスクワの地下鉄めぐり
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