中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

“ぼんやり力”?・・・ぼんやりするにもスキル?? が必要?

2015年04月15日 | コンサルティング

女子力、就活力、社会人基礎力・・・など「○○力」が大流行しています。本屋に行くと、「○○力」の名前のついた本が山のように並んでいて、「力」のオンパレードです。

昨年亡くなられた赤瀬川原平さんの「老人力」が出た時は、「何て斬新なタイトルの本が出たのだろう、とても新鮮な響きだな」と思ったものです。最近では何でもかんでも「○○力」という表現をするのがブームになっているようにさえ思えますので、「何にでも「力」をつければいいってものではないでしょ!」と思わず突っ込みを入れたくなる時があります。

それに、この「力」が着いた瞬間に、「○○」の本来の意味が何となく曖昧模糊となってしまうような感すらあると思います。

そんなことを考えていたところ、今朝の新聞のテレビ欄を見てびっくり!何と「ぼんやり力”アップ」(NHKのあさイチ)のタイトルが。ただちに録画予約を入れました。

先ほど帰宅して早速番組を見たところ、一般的には悪いイメージで捉えられがちな“ぼんやり”を「頭を空にして、一定時間何もしていないプラスの状態」としてとらえています。ぼんやりすることには、「ストレス解消」、「仕事の能率アップ」、「記憶力アップ」などのさまざまなメリットがあると紹介されていました。

番組によれば、無意識でぼんやりするのではなく、意識的にぼんやりする時間を取り入れることで、頭が整理されて能率が上がるとのことで、これを取り入れた結果、会議時間が半減したり、仕事の能率が上がったIT企業の成功事例や、授業の開始と終了時間に2~3分間の「ぼんやりタイム」を取り入れることで、記憶力をアップさせている学校の例が紹介されていました。

番組を見終わって思ったことは、これまではあまり意味のないと思っていた「ぼんやり」に、実は沢山のメリットがあるのだということ。そして同時に「ぼんやり」することですら、意識的にしないとならないのかということ。さらに、この“ぼんやり力”は実はスキルの一種であり、身に着けるには相応の努力が必要なのだろうということです。

日頃無意識にぼんやりしていることが多い私にとっては、何だかぼんやりすることを正当化?してもらったようで嬉しい一方、ではこれから一体どうすれば意識的にぼんやりする力を手に入れることができるのか?・・・とぼんやりした頭で考える自分がいました。

(人材育成社)