1991年、ニューヨークのリバティ島、自由の女神の台座の近くから撮ったマンハッタン島です。
今では見ることができないものがここには写っています。
そう、左下にいる私の頭髪です。・・・あ、貿易センタービルもそうですね。
このとき私は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)といくつかの投資銀行のディーリング部門を訪問しました。
日本ではまさにバブルが破裂した頃でしたが、まだアメリカの金融業界は活況を呈していました。某大手投資銀行のディーリングルームのシステム責任者は、unixワークステーションを使ってブラック・ショールズ式(金融派生商品の価格付けに用いられる確率微分方程式)を工夫し、高収益を得られる商品の開発に血道を上げていました。
・・・そして、その後バブルは崩壊しました。
さらに2008年になってリーマンショック(サブプライムローンという”住宅バブル”が原因)が起きました。なぜバブルは繰り返し起こっては破裂するのでしょう。その答えは私にはわかりません。
しかし、人はお金ではありません。ですから、人材育成ビジネスに「バブル」があってはなりません。
ときどき「なぜ“人財”育成社にしなかったのですか?」と質問を受けます。
その理由は人財の「財」が経済的な価値だけを意味しているからです。「貝偏(へん)」が付いていることからもわかるように、財産、財閥、財務諸表など「財」は金銭価値そのものです。
それに対して「材」とは本来「伸びていく木」を表しています。お金の価値で測れない部分も含めて、人は伸びる可能性を持った「木」なのです。
だから弊社の名前は人材育成社と言います。