Beginning of the End(終わりの始まり)とは、終末の始まりという意味です。この言葉を日本語で使うのは難しいのですが、「黒船の来訪は、徳川幕府の終わりの始まりと呼べるものだった」といったところでしょうか。そして「終わりの始まり」はSFやホラーのサブタイトルにも良く使われているように、どちらかといえば暗いイメージを表しています。
よく似た言葉ですが、聖書(ヨハネ黙示録)に「I am the Alpha and the Omega, the First and the Last, the Beginning and the End」という言葉があります。「私はアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。始まりであり、終わりである。」と訳されています。「終わりの始まり」ではなく「始まりであって終わりでもある」です。意味は違うのですが、こちらも不思議な言葉です。
どちらの言葉も始まりと終わりについて述べているのですが、「終わりの始まり」は本当の終わり(終わりの終わり)については何も言っていませんし、「始まりであり、終わりである」に至っては両者の区別すらつきません。
相対性理論によれば「時間というものは実在しない」そうです。私は高校時代、物理が苦手だったので全く理解できませんが・・・。確かに、時間には始まりと終わりがありません。「大昔は時間が無かった。いつか将来、時間が終わる時が来る」というのもおかしな話です。そう考えれば、始まりも終わりも私たちが便宜的に決めた約束事であり、時間も存在しないのでしょう。
とはいえ、人間には寿命があります。単なる概念である「時間」と便宜上の区切りである「始まりと終わり」を使って生きていかなければなりません。むしろ、そうした制約があるからこそ面白いのではないでしょうか。
さて、2017年が終わり2018年が始まります。
2018年は当社にとって新たなBeginningの年です。いっそう皆様のお役に立てるよう、新しい試みに取り組んでまいります。
ご期待ください。