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最近、経営者の方々から「会議」に関する愚痴をよく聞くようになりました。会議と言っても、リモートワークに移行してから行われるようになった「Web会議」についてです。もちろん、「愚痴」という程度ですから、決して真っ向から否定しているわけではありません。
Web会議は、ZoomやTeams、GoogleMeetなどのソフト(システム)を使って行われます。こうしたソフトについては、意外にも経営者層からの評価は高いものがあります。
考えてみれば、もともと優れた経営者は新しいものにチャレンジして取り込んでいくのが得意です。Web会議システムは格好の材料だったのでしょう。
さて、問題は愚痴の中身です。どうやら会議の「場」がリアルでなくなったことに寂しさを覚えているようなのです。
「Web会議はどうも空気というか場の雰囲気というか、気持ちが伝わってこないんだよ」ある会社の社長さんの言葉です。「こっちは部下たちに色々と言いたいことがあるんだけど、Webカメラに向かって話し出すとどうもうまく言えないんだ。」
その気持ちはわからないではありません。しかし「うまく言えないこと」は、さして重要なことではありません。本当に重要かつ緊急なことであれば、間違いなくはっきりとした言葉になります。
今までリアルな会議の場で「色々と言ってきたこと」が本当に重要であれば、Web会議になってから重要なことが伝わらなくなってしまったことになります。
しかし、この会社の仕事はWeb会議になったからと言って停滞しているわけではありません。むしろ、効率的になったと言えるほどです。リアルからWebへ、会議の形態が変わったことによって効率化が進んだわけです。
ただし、そのせいで社長さんのモチベーションが低下したのでは意味がありません。
リアルな会議が少なくなって寂しがっている社長さんにお願いします。どうか部下の効率的な仕事ぶりをほめてあげてください。
部下の成長こそ、社長にとっての最大のモチベーションアップの原動力のはずです。