2014年、あけましておめでとうございます。
このブログは昨年4月19日からスタートし、こつこつと毎日書き続けて249回になりました。
書き手は私、平野と芳垣とで交代しながら毎日書いてきました。
2014年は「人材育成に関するさまざまな出来事やアイデアなどを書き綴って行く」という当初の目的はそのままに、週2回の更新としたいと思っています。
さて、弊社の2013年の活動を振り返って確認したのは終身雇用の強さです。
経済のグルーバル化、IT化の進展にともなって、日本企業はもはや終身雇用を維持できなくなるという論調は以前から耳にすることでした。
確かに、大手メーカが海外に生産拠点を移し、国内の雇用が減る空洞化現象が進みました。
また、インターネットをフルに活用した新たな企業が登場し、徹底した成果主義と非正規雇用により効率的な経営を行っています。
しかし、中国の生産拠点では人件費が高騰し、より賃金の安い国へと工場が移動し始めています。
また、成果主義と非正規雇用の行き過ぎた企業は「ブラック」と呼ばれています。
いずれにしても「大企業」が海外で右往左往したり、労働者から非難を浴びたりしているようです。
それに対して中小企業はどうだったでしょうか。海外進出の資金もなく、成果主義では人が採用できない小さな会社は滅びてしまったでしょうか。
私たちが見てきたいくつかの中小企業は違いました。
大企業のような資金や設備はなくても、人がしっかりと根を張っている会社はむしろ伸びていました。
今さらですが、中小企業にとっては人が全てです。
何かと批判がある終身雇用ですが、人を長期にわたって安定して雇用し続けるこの仕組みの強さをあらためて確認しました。
終身雇用は「労働のモチベーションを維持することが難しい」という欠点があります。特に大企業ではそれが顕著です。
しかし中小企業では「人が余る」ということはほとんどありません。常に誰かは、誰かから必要とされています。
「必要とされること」こそ働く人のモチベーションの源泉であり、終身雇用の精神です。
2014年もよろしくお願いいたします。
(人材育成社)