皆さんは仕事をしているときに音楽を流していますか?私は流したり流さなかったり、半々くらいです。サラリーマン時代は、当然ながらオフィスに音楽はまったく流れていませんでした。独立した時に嬉しかったことのひとつに、仕事中にいくらでも好きな音楽を聴くことができるようになったことがあります。今に至るまで、全く音楽の流れていない環境で一日中働くのは、(少しだけですが)嫌だなあと思っています。
仕事中に聴く音楽といえばクラシック音楽です。リラックスできる、集中力が高まる、思考が深くなるなど様々な効果があるそうです。実際に、人がリラックスしたり集中している時に出るアルファ波という脳波は、クラシック音楽を聴いているときに出やすいと言われています。
ただし「集中力と音楽のジャンルは関係がない」という意見もあります。
ロックを聴きながら仕事をする方がはかどるという人もいますし、仕事中は演歌一本という人もいます。要は自分が集中できる音楽を流せば良いというわけです。これは、仕事の内容にもよるのでしょう。
アドレナリンを出して気分を高揚させなければ上手く行かない仕事ならば、ロックやポップ、ジャズなどが良いかもしれません。たしかに、プロレスラーが入場するときの音楽がバッハではピンときません。ワーグナーなら良いかもしれませんが。
「音楽の音」は、オーケストラやバンドのように複数の楽器の異なる旋律が重なり合い、ひとつになって聴こえてきます。たったひとつの楽器、ただひとりの歌声だけのときもありますが、異なる周波数成分が干渉し合って聴こえてくる音は、単なる音ではありません。
音色と言うように、まさに音に色を感じます。私たちが仕事のときに集中できるのは、この「色」が自分の好みに合ったときでしょう。誰にでも好きな色があるように、好きな音色があります。
「歌詞が入ってる曲は、それが気になってしまい、集中できない」という人が多くいます。歌詞は言葉ですから、無理やりこじつければ「音字」なのでしょう。文字を見るとつい解読してしまうので、集中力が削がれるのだと思います。
さて、この文章は「J.S.バッハ名曲集」をヘッドホンで聴きながら書いています。やはりクラシック音楽は落ち着いて仕事をするときに最適です。皆さんもぜひ一度試してみてください。効果ありです。
また、言うまでもありませんが、このブログの文章がダメだとしても、それはバッハのせいではありません。
(人材育成社)