「コミュニケーション」は企業研修のテーマとしてはおそらく最もポピュラーなものでしょう。コミュニケーションには言語(言葉)によるものと非言語(表情、ジェスチャー、態度、声の調子など)によるものがあります。
非言語によるコミュニケーションはズバリ言ってしまいますと「研修ネタ」としては非常にお手軽です。ちょっと本を読んで理論をかじれば、誰でも「研修講師」になれる美味しいテーマなのです。以前このブログでもご紹介した「メラビアンの法則」なる都市伝説を平気で「理論」として口にするエセ講師がたくさんいます※。
ところで、言語(言葉)は非言語と一体になっていないと正しく伝わりません。実はこれが意外に難しいのです。
この画像はイオンモールむさし村山店の食品売り場(イオン)の様子です。試食コーナーにいたこのお二人の様子を見て驚きました。商品の特徴をはっきりと周囲のお客さんに伝えながら、ひと口に小分けした試食品を的確に配っていました。子供に渡す時は低い位置で、少し離れた人にはすばやく、それもきちんとアイコンタクトをしながら渡していました。
まさに言語と非言語がマッチしたプロの技を見た気がします。
「食品売り場とうちの職場とは全然違うよ」と思われた方は、ぜひここへ行って試食品の人だかりの中に入って手を伸ばしてみてください。気付くことが必ずあります。・・・そして、たぶん買っちゃいますよ。
(人材育成社)
※「アルバートさんのこと」
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