私たちは1年間で一人あたりどれくらいの紙を消費しているのか、ご存知ですか?
日本製紙連合会のデータによると、一人あたり年間で何と242kgもの紙を消費しているのだそうです。
A4 500枚入りの一包の重量が2キロ強ですので、大よそA4用紙120包に匹敵する量で、枚数にすると約6万枚を消費している計算になります。
この数値を聞いて、「えっ、そんなに使っているの?」と思われるかもしれません。もちろん、これは平均の数字ですが、事実これだけの量を使っているわけです。
パソコンが普及し、ペーパーレスの時代であると言われてから随分と時間が経ちました。では、私たちの生活は実際ペーパーレスになったのでしょうか?
残念ながら、そうはなっていないようです。確かに、書籍はここ数年でデジタル化が進んでいます。しかし、同時に紙の消費量は10年前の1.02倍になっており、若干とは言え増加しているのです。
そして、この紙の資料の整理がまた問題です。手にした書類の保管場所をきちんと決めず、「とりあえず」机の上にうっかり置いたが最後、そのままずっと放置してしまうことがよくあります。
そして、いざその書類が必要になった時、書類の山の中からお目当てのものを探すのは至難の業です。貴重な時間を書類探しに費やした経験をお持ちの方は少なくないのではないかと思います。
トヨタ自動車では、必要書類は10秒以内に取り出せるようにしておくルールになっているそうです。私が担当しているビジネス整理術研修で、1分以内に必要な書類を取り出すことができるかどうかを質問すると、取り出せるとする方は全体のおよそ15%くらいに留まります。
書類整理に苦労している方がいかに多いか、この数字からも推測できるわけです。こうした事情からか、ビジネス整理術の中の「モノ」の整理は毎回受講希望者がとても多いのです。
おかげさまで、先週(7月22日)に行ったセミナーでも、また8月2日に予定しているセミナーも満員御礼で、私にとっては、まさに紙(神)様です。(笑)
さて、紙々(神々)との戦いはこれからも続くのでしょうか?
たかが紙?されど紙!ビジネスパーソンにとっては実に悩ましい問題ですね。
(人材育成社)