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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

名付け

2012-06-19 10:18:29 | 日記
先日、東洋経済という雑誌に新型うつは未熟型うつと呼んだほうが良い、という記事を見かけた。その記事を書かれた方によると、要するに新型うつは人格が未熟なまま成人してしまうことが原因だということで、新型とか何となくカッコいい名前をつけるから「俺、新型うつになっちゃってさー」なんて自慢する奴まで出てくるんだ、未熟型うつにしておけば「俺、未熟型うつになっちゃてさー」なんて恥ずかしくて言えないだろう、という話しだっだ。

たしかに新型うつのように、それがある種のステータスであるかのように使われる場面も出てきている。ニートも口に出すにはとてつもなく恥ずかしい名称を与えられていたら、また違った扱われ方をしていたかもしれない。

新型うつの原因がどうなのかは知らないが、確かに名前や名付けの力は大きいと思う。

暗闇から襲いくる牙を持った生物を怖れて長く暮らしていると、次第にあれを虎と呼ぶことにしよう、だとか、あれは狼だとか、名前が与えらてれくる。すると今まで恐怖に怯える夜を暮らしていたのに、名前が付いた途端、それを克服する知恵を捻り出してきたのが人類の歴史だ。

アフリカから発生した人類がグレートジャーニーの果てまで旅する過程で出会った様々な自然環境や動植物に次々に名前を付け、ときに忌避すべき相手を認識し、ときに傷ついた仲間を救う薬にしてきた。人類発生から今まで名付けの歴史は長い。

我々が事業を営んでいるIT業界でも名前はとてつもないパワーを持っている。大抵どんな技術動向もまずはコンサルティング会社が唱える、なんだか良く分からないけど凄そうな名前の付いた技術が発表される。バズワードというやつだ。このときはまだ概念や総称を表しているだけなので実態はほとんど無い場合が多い。また実態が伴っている場合は数年前に廃れっていった用語の言い直しが多い。

次々生まれるこうした名前の中から、時代の波とピッタリ一致するものが出てくる。すると、アッと言う間にこれからはXXだー!という共通認識の様な空気が出来上がる。クラウドなんかは最近の良い例だ。一般の方でもクラウドという言葉を意味は分からなくても聞いたことはあるだろう。

「失われた20年」とバブル崩壊からこっちの期間を言うらしい。こんなマイナスな言葉ではなく、地震に怯え、世界経済に翻弄され、政治家の権益争いに呆れている日本には、今こそ力強い明日や未来を予見できるこの時代の名前が必要なのではないだろうか。(野)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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