食に対して特別な思い入れが無いために損をして来たかもしれない。あのお店のあれが美味しい、これが美味しいという話しの輪を盛り上げることが出来ない。男性諸氏は案外ラーメンのことになると眼の色が変わる人が多い。あの店はいいがあの店はダメだとバッサリ切って捨てる人まで現れる。こちらはもう、さながらトリビアの種のへぇボタンをひたすら押している出演者のようなもので、へぇへぇ言い続けるだけだ。しかし聞いていると、みなさんよくラーメンを食べに歩いている。
ベビーブーム世代のおじさん達が集まると話しはラーメンだけにとどまらない。というより、ラーメンの話しより蕎麦の話しで盛り上がったりする。こちらの食域はかなり広い。若者たちがおらが町のラーメン屋の話しで盛り上がるのに対しおじさん達は日本全国とんでもない場所にある蕎麦屋の話しで盛り上がったりする。そ、そんな所に誰が行くのか?と疑問に思ってしまいそうな場所の蕎麦屋の話題に、うんあそこはいいなどと相槌を打つ御仁がいたりする。こちらもへぇへぇ言いながら聞いていると、しまいには第二の人生は蕎麦屋をやって暮らしたいと考えているなどとカミングアウトする人が現れるほど蕎麦人気もこの世代の方々には根強いようだ。
一時うどんが人気になって映画が作られたこともあったが、ここ横浜においてはラーメンや蕎麦のような話題性に欠けるような気がする。あのうどん屋のコシが最高だとか、あそこのかき揚げの歯ごたえがたまらない、などという話しを聞いたことがない。たまにおじさん層の中で、どの駅の立ち食いそば屋のうどんが美味しいという話しがあるぐらいで、その話しに乗って話題沸騰するかというとそうでもない。若者たち限定で言うと鍋の締め問題で議論が巻き起こるぐらいだろうか。鍋の締めはご飯にたまごのおじやがいいか、うどんがいいかという話題だが、大して熱のこもった話しにはならない。そんなうどんだが、私の個人的な経験から言うと、これまでうどんにはかなりお世話になって来ている。鰹だしのきいた熱々の汁にしゃきっとしたネギとしいたけに豚肉あたりがわが家の定番だ。体が温まって消化がよく元気が出る。
秋なのに夏日のような気候が過ぎ去って急に寒くなってくると、やはり体が温まるものが恋しい。最近は遠ざかっているが、お湯をそそぐだけで食べられるインスタント麺も昔はよく食べた。お揚げをのせたキツネうどんなどは赤いラベルのインスタントもの以外に本格的なものを食べた記憶をたどるのが難しい。伊賀だったか甲賀だったかに出かけた折に「忍者うどん」というのを食べたことがあるが、何のことはない、普通は上に乗っているお揚げがうどんの下に隠れているという、ただそれだけの事だった。
焼きそばやパスタも麺ズの仲間ではあるが、寒いのでパスタにしようという気分にはならない。「もり」だの「ざる」だの言う蕎麦も寒い時に食したいものではないが、蕎麦にはうどんと同じように熱いつゆで食べる食べ方もある。落語の「時そば」は寒い冬の夜に屋台で熱い蕎麦を食べたあとに蕎麦代金をちょろまかそうとする話しだった。高校の修学旅行で行った京都で食べた「にしんそば」の美味しかったことも忘れられない。その後京都に長期滞在してシステム開発の仕事をした時期があり、仕事の合間に当時の味を探して「にしんそば」を食べ歩いたことがあるが結局同じ味に出会うことは出来なかった。食べ物の味は食べ物自体の味以上に食べる時の自分の状況で大きく変わるものらしい。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
ベビーブーム世代のおじさん達が集まると話しはラーメンだけにとどまらない。というより、ラーメンの話しより蕎麦の話しで盛り上がったりする。こちらの食域はかなり広い。若者たちがおらが町のラーメン屋の話しで盛り上がるのに対しおじさん達は日本全国とんでもない場所にある蕎麦屋の話しで盛り上がったりする。そ、そんな所に誰が行くのか?と疑問に思ってしまいそうな場所の蕎麦屋の話題に、うんあそこはいいなどと相槌を打つ御仁がいたりする。こちらもへぇへぇ言いながら聞いていると、しまいには第二の人生は蕎麦屋をやって暮らしたいと考えているなどとカミングアウトする人が現れるほど蕎麦人気もこの世代の方々には根強いようだ。
一時うどんが人気になって映画が作られたこともあったが、ここ横浜においてはラーメンや蕎麦のような話題性に欠けるような気がする。あのうどん屋のコシが最高だとか、あそこのかき揚げの歯ごたえがたまらない、などという話しを聞いたことがない。たまにおじさん層の中で、どの駅の立ち食いそば屋のうどんが美味しいという話しがあるぐらいで、その話しに乗って話題沸騰するかというとそうでもない。若者たち限定で言うと鍋の締め問題で議論が巻き起こるぐらいだろうか。鍋の締めはご飯にたまごのおじやがいいか、うどんがいいかという話題だが、大して熱のこもった話しにはならない。そんなうどんだが、私の個人的な経験から言うと、これまでうどんにはかなりお世話になって来ている。鰹だしのきいた熱々の汁にしゃきっとしたネギとしいたけに豚肉あたりがわが家の定番だ。体が温まって消化がよく元気が出る。
秋なのに夏日のような気候が過ぎ去って急に寒くなってくると、やはり体が温まるものが恋しい。最近は遠ざかっているが、お湯をそそぐだけで食べられるインスタント麺も昔はよく食べた。お揚げをのせたキツネうどんなどは赤いラベルのインスタントもの以外に本格的なものを食べた記憶をたどるのが難しい。伊賀だったか甲賀だったかに出かけた折に「忍者うどん」というのを食べたことがあるが、何のことはない、普通は上に乗っているお揚げがうどんの下に隠れているという、ただそれだけの事だった。
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