楽天おめでとう

皆さんご存知の通り、今年の日本シリーズは楽天ゴールデンイーグルスが優勝しました。

第6戦に田中投手を最後まで完投させたこととか、
第7戦に連投させたこととか、
野球ファンの方々には賛否両論色々な意見があることかと思います。

私は法要のため妻の実家に帰省していたので、夕食後にテレビで観戦していたのですが義父は生粋の巨人ファン。
しかも俺は学生時代、巨人の監督にもなった堀内選手から4打席2安打だ、ということが自慢の元野球少年。野球と巨人が大好きで仕方がないヒトです。
試合開始前から第6戦で田中投手を攻略した勢いで今日は巨人が優勝だ！と息巻いていました。

プレイボールとほぼ同時に夕食を食べ始め、ぱくっ、もしゃもしゃもしゃ。ぱくっ、もしゃもしゃ。と２口３口手を付けて「ごちそうさん！」と義父。
「野球観たいから食べないんでしょう！子供かっ！」義母がブチ切れ、テレビを消されてシュンとしてしまう義父。
法要の会食からお酒を飲み続けているので、だいぶ酔っ払いモードでしたが怒られると素直に従います。

我が家の長男が食べ終わり、テレビを点けると「おっ、ありがとう、ありがとう」と満面の笑みで観戦再開。
１回裏で楽天に１点、２回裏でも１点、さらに４回に追加点。この辺で義父が諦めてきました。
「だめだー、今日は巨人が負けて皆さん祝い酒か？」愚痴が始まりました。

しばらくすると、ぐーすか寝息が聞こえてきて、寝てるじゃんと娘たちにつっこまれていましたが、
「寝てない。」と我が家の長男みたいなことを言っています。

いよいよ8回ツーアウト、則本投手がキャッチボールを始めないので楽天は田中投手を起用することが確定。
義父はもう一回田中投手を攻略しようと巨人の選手に気持ちが入るのでチャンスがあると、こちらも息を吹き返しました。

しかし終わってみれば楽天優勝。
星野監督が胴上げされ、義父は優勝インタビューをブツブツ言いながら見ていました。

義父：「俺は星野の１コ上だ。こいつの方が年下なんだ。」
野球で負けたので絶対勝てない年齢を持ち出しました。

星野監督：「もう一回選手たちに拍手をやってください。」
義父：「ヤダ！」
70歳近いのに、もうただの駄々っ子です。

野球を観るより義父を見ている方が面白い日本シリーズ第7戦でしたが、東北の方々にとっては震災以降、大きな勇気をもらえる出来事だったのではないでしょうか。
楽天ファン、選手、関係者の皆さん、おめでとう。（野）

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