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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

体温を持つ言葉

2013-11-11 09:00:00 | 日記
 原因となる何かが起きれば、その結果がどのようなことになるか、ある程度人生経験を積んだ人であれば大概想像がつく。これを「論理的に考えて」などと、さもそういうことが考えられるのは自分だけだと言わんばかりに他人事として論評する人がいる一方で、どこで起きた事件であっても自分のこととして考え、結果を論じるのではなく、その渦中にいる人の心労や体調を気遣う言葉が口をついてしまう人もいる。

 人は多くの場合、それが正しいか間違っているかということ以上に、そこに体温を持った言葉があるかどうかを聞きたいと願う。時にその体温を持った言葉こそが正しいか間違っているかを越えて時代の空気となって行く。プールから上がってきた北島康介がいきなり熱のない自分本位の論理を語り始めたり、日本シリーズで勝った後のインタビューで星野監督がどこかで聞いたような理屈を展開し始めたら日本中が何かイラっとした気分に叩き落とされたことだろう。彼らの言葉がスッと入ってくるのは、彼らがその現場にいて現場の熱気をそのまま伝えてくれるからだろうと思う。

 本来、体温を持った言葉は当事者自身からしか聞けないものかもしれない。しかし、自分自身を当事者と同じ立場に置いて心を砕いて来た人からも同じように深く心を揺さぶる言葉を聞くことがある。多くの場合、事件や事故などに遭われた方のご家族が心配し尽くした後で口にされる言葉はぐさりと胸に刺さる。

 仕事の上でも、体温を持つ言葉を話すことが出来る人の周辺とそうでない人の周辺では景色が異なる。いつも自分のこととして一緒に悩んでくれる先輩がいたら、後輩はその人がいると思うだけで心強いだろう。そして自分もそういう先輩になりたいと思うに違いない。一方、何を相談しても誰かから聞いた風な正論だけを自慢気に語る先輩にはもう聞くのはやめようと思う後輩が現れても不思議ではない。または、ぶっきらぼうに業務上必要な単語だけ発して自分の興味の中に閉じこもってしまう先輩では相談どころではない。

 就職活動も終盤戦を迎え多くの学生さんがホッとしている反面、まだ納得がいく内定がもらえないために焦っている人もいるだろう。何社も回っていろいろな採用担当者と話しをしてきた学生さんなら熱を持った言葉をかけてくれる会社とそうでない会社の違いがうすうすわかって来ているのではないかと思う。それまで聞いたこともなかった会社の人が実は一番温かいと感じたならば、その感触を大切にしてチャレンジしてみるべきだろう。これからの長い企業生活が幸福であるかどうかは体温を持った言葉を語ってくれる同僚や先輩がいるかどうかで決まると言っても過言ではない。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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