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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

どうでもいい話

2018-02-26 08:40:05 | 日記
 理科や社会の先生が、わき道にそれる時「大した話じゃないんだけど」とか「どうでもいい話なんだけど」と前置きしてから話し始めたかどうか全く覚えていない。が、そんな前置きで始まる話には、実は大した話が多い。話し手本人以外には大した話でない、というのは本当なのだが。
 
 面白かった授業は、教科書を「教える」姿勢で語られた話ではなく、先生が今一番気になっていることを同僚に話すように気軽に話してくれた時の話だったような気がする。先生が放つ、言語になる前の言語、動き方の癖や話す時の身振りの癖などのほうが、さらに印象に残っている。どちらも先生の気分からすれば聞き手である子供たちには「大した話ではない」と考えて当然の内容だ。
 
 友人や同僚が同じように話し始めた時は、その向こうにかなり奥深い話が隠れている。それでもまだ「大した話じゃない」と断って言葉にしてくれればよいが、大した話は言葉にすらしないことのほうが多い。言葉に出来ないぐらい大した話が隠れている。
 
 町で見たこと聞いたこと、知り合いの変わった行動、両親や兄弟との不思議な会話、自分自身の感覚器官の微妙な違和感、面白おかしく話題にされる「どうでもいい話」はだから、マネジメント上、取扱いが難しい。笑いながら話を聞いていても、この話題についてこの先どうするかが頭をよぎる。大袈裟にしないほうが本人にとって良い場合もあるし、本人が嫌がっても真面目に考えた方がいい場合もある。
 
 気になってしかたがないことを「こだわり」と言う。「大したこともない」「どうでもいい話」は、その人の「こだわり」そのものだ。追求して深く考えることによって生き方が変わる人が出て来てもおかしくない。先を読むマネージャなら、そのことに気付く場合がある。何回も「こだわり」に接しているうちに別の道への可能性すら見えて来る。マネージャ自身が進んでいる方向と異なる方向に「こだわる」人も当然いる。それでもその道で元気に伸びて行って欲しいと応援すべきなのか、無理やりにでも方向修正すべきなのか。笑って済ませるだけでなく、もっと掘り下げてみる勇気と気合がいる。
 
 それなりに世間で確固たるポジションについて頑張っている人たちは、おそらく至る所で「どうでもいい話」や「大したことない話」をして来たはずだ。そのたびに誰かがすくい上げ深堀して、こだわっている方向を応援してくれた。だから今がある。ただ本人はそのことに気づいていない場合が多い。だから気づいている人に出会うと、しかも感謝の言葉にあふれていると、感動する。2週に渡ってそういう方々を見て来た。一般人には計り知れない「大したことない」小さなことにこだわり続けて来た彼らの真摯な姿に何度も心を打たれた。彼らのどうでもいい話を、最初にすくい上げた方々にもメダルを贈りたい。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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