学生の本分は学業である、という至極まっとうな発想から再来年の4月就職を目指す若者の就職活動は、現在の3年生の12月から、もうすぐ4年生になる直前の3月に後ろ倒ししましょうということになりそうだ。つい先日4年生になったばかりの学生さんたちは、それまでの10月から12月に後ろ倒しされて2ヶ月間就職活動期間が短くなり、学業に励むことが出来る期間が2ヶ月長くなった。来年からはそれがさらに3ヶ月延長される。就職活動の期間が短くなればなるほど、それまでしっかりした目標を持って学んで来た学生さんとそうでもない学生さんの格差が広がり、即戦力になりそうな技能を持った学生さんは一気に就職先が決まり、先のことなど特に考えなかったと言う学生さんは挽回する期間も無いまま留年や大学院に進むことを安易に決める割合が多くなるかもしれない。また、そうした事情を早くから察知して4年生大学でなく専門学校への進学を勧める高校も多くなって来るのではないだろうか。
わが社では今、来年の採用活動が終盤に差し掛かっている。既に何十人かと2次面接でお会いしてきた。面接以前にかなりの枚数の履歴書を見て選考する。学校で指定の履歴書が最近では主流のようだが、大体どこの履歴書にも「趣味」の欄があり、しっかりとそれらしい事項が記入されている。実は私にはこれが以前から不思議でならなかった。専門学校生なら19歳前後、大学生なら21歳前後、それぐらいの年齢で「趣味」と言えるものを皆持っているのが、どうもしっくり来ないのである。自分自身を振り返って見ると、実にまったくこれといった趣味も持たずにここまで来てしまったためにそう思うのだろうが、学生さんたちはことごとく自分の趣味をきっちり楽しそうに説明する。それを聞くたびに、どうもしっくり来ない、納得出来ない何かが背中あたりでモゾモゾする。
就職活動開始時期を延期して学業に励んで欲しいというその気持には、学業を学校の授業という狭い意味だけで考えるのではなく、一心不乱にのめり込んで学生時代にしか学べない何かを学んで欲しいという気持ちも含まれていると解釈したい。ところが今や学校の授業は学校の授業、多彩な趣味はそれとは別に楽しむもので、どちらもほどほどにやっていますという意味合いの説明を聞くことが多い。アルバイトや趣味や授業など幅広く楽しく学生生活を送っていることがよくわかり聞いていて微笑ましい限りだが、何かに集中して徹底的に追求しているという気迫に面接時に触れることはほとんどない。おそらく就職してからも同じ構図で、つまり仕事と趣味を区別して、どちらもほどほどにやって行くのだろう。それを悪いことだと言うつもりは決して無い。むしろ現実的に、そうでもしないとやっていけないストレスフルな仕事は多い。
好きなことを学び、研究し、その好きなことで生活の糧が稼げるように活動して生きていける社会は目指しても実現できないものなのだろうか。面接でお会いする学生さんが皆、自分の専門分野を自分の趣味として、目を輝かせて説明してくれる世の中であっても悪くはない。そんな社会であれば、就職した会社の仕事自体がその人の趣味となってしまうだろう。それも悪くないと思っている。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
わが社では今、来年の採用活動が終盤に差し掛かっている。既に何十人かと2次面接でお会いしてきた。面接以前にかなりの枚数の履歴書を見て選考する。学校で指定の履歴書が最近では主流のようだが、大体どこの履歴書にも「趣味」の欄があり、しっかりとそれらしい事項が記入されている。実は私にはこれが以前から不思議でならなかった。専門学校生なら19歳前後、大学生なら21歳前後、それぐらいの年齢で「趣味」と言えるものを皆持っているのが、どうもしっくり来ないのである。自分自身を振り返って見ると、実にまったくこれといった趣味も持たずにここまで来てしまったためにそう思うのだろうが、学生さんたちはことごとく自分の趣味をきっちり楽しそうに説明する。それを聞くたびに、どうもしっくり来ない、納得出来ない何かが背中あたりでモゾモゾする。
就職活動開始時期を延期して学業に励んで欲しいというその気持には、学業を学校の授業という狭い意味だけで考えるのではなく、一心不乱にのめり込んで学生時代にしか学べない何かを学んで欲しいという気持ちも含まれていると解釈したい。ところが今や学校の授業は学校の授業、多彩な趣味はそれとは別に楽しむもので、どちらもほどほどにやっていますという意味合いの説明を聞くことが多い。アルバイトや趣味や授業など幅広く楽しく学生生活を送っていることがよくわかり聞いていて微笑ましい限りだが、何かに集中して徹底的に追求しているという気迫に面接時に触れることはほとんどない。おそらく就職してからも同じ構図で、つまり仕事と趣味を区別して、どちらもほどほどにやって行くのだろう。それを悪いことだと言うつもりは決して無い。むしろ現実的に、そうでもしないとやっていけないストレスフルな仕事は多い。
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