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チャンチー

 最近高校生と話していると、天候不順が話題になることが多い。こんなに毎日雨が降っていれば、それも仕方ないのかもしれない。
 A「雨多いよね」
 私「うん、雨ばっかりだよな」
 B「ウザイ、この雨、本当にウザイ」
 A「おかしいよね、今日なんか寒いけど、この間なんか29度もあったんだよ。無茶苦茶だよね」
 私「あの時は、フェーン現象だろう」
 A「・・ああ、そうだね」
 B「ちょっと待てよ、お前、今適当言っただろう。フェーン現象の意味知らないだろう?」
 A「知ってるよ、あれでしょ、ドーナツ化現象みたいなもんでしょ?」
 私・B「・・・・」

 【ドーナツ化現象】 大都市の中心部の居住人口が地価の高騰や生活環境の悪化などのために減少し、周辺部の人口が増大して人口分布がドーナツ状になる現象。

 まあ、ドーナツ化現象って言葉を知っているだけまだましかもしれない。
でも、その時、Aが台風1号のせいで雨が多いと言っていたが、それは本当のようだ。昨日の朝、私の携帯に毎朝メールが送られてくる「ウエザーニュース朝刊」に、「台風1号[チャンチー]に注目!!今日の雨は段々やんできます。でも週末はチャンチーが低気圧へと姿を変えて日本に襲来しそう」と書いてあった。へえ、今頃1号ってのは遅くはないか?とびっくりしたのだが、それより意外だったのは、台風に名前が付いていることだった。昨年アメリカを襲った[カトリーヌ]の例を挙げるまでもなく、ハリケーンなどには名前が付いているが、台風にも命名されるようになったのは知らなかった。ちょっと調べてみたら、

「その年に発生した台風に連番で番号をつけているが、その他にアジアの14の国と地域で命名した合計140の名前が順番につけられている。これは、2000年から始まっているので、今年の17号で140の名前が一巡することになる。
 今年の台風1号の名前「チャンチー」の意味は、マカオ語で真珠だそうだ。
 日本がつけた台風の名前は全て星座の名前で、テンビン、コップ、カジキ、コンパス、ワシ、ヤギ、カンムリなどである。他の国がつけた名前は、人の名前とか、女神の名前とか、草花の名前とか酋長の名前などもあって、ユニークだ」

とあった。知らない間にいろんなことが起こっているんだなと、当たり前のことながら感心してしまった。
 とは言ってもこの台風、大きな被害ももたらしている。 

 「今年の台風1号「チャンチー」が13日、フィリピンを直撃した。同国中部のマスバテ島では、気象当局の警報を無視して出航した船が転覆。これまでに21人の遺体が収容された。乗客など18人が救助されたが、行方不明者も出ており、死者が増える恐れがある」

と報道されている。「真珠」などという名前からはおよそ似ても似つかぬ猛威を振るっているようだ。あえて猛々しい名前を付けて恐怖心を煽るのものもよくないが、もうちょっと命名に配慮が必要ではないだろうかと思う。実際に多くの人が命を失くしているのだから。

 「チャンチー」を検索している間に、「チャンチーイ・初恋のきた道」というのが出てきた。そうだ、アマゾンで何ヶ月か前にDVDを買ったのにまだ見ていない。この前の日曜日に観ようかと思ったが、妻に「アマデウス」を観ると言い切られて断念したのだった。
 じゃあ、今度の日曜こそ、台風[チャンチー]がいなくなったら、「チャンチイーイ(ツィーイ)」を観ることにしよう。
 
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