goo

ホワイト・ナイル

 娘から誕生日&父の日のプレゼントが送って来た。知る人ぞ知る、「WHITE NILE」と名づけられたビール。330mlのビンに入ったビールだが、これがなかなかのいわくつきのものらしい。

詳細はホームページで分かるが、ここではビンのラベルに書かれた講釈を写してみる。
 
 「早稲田大学のエジプト考古学と京都大学の植物遺伝学が出会い、現代に甦った古代エジプト文明。WHITE NILE はその研究成果を活かし、京都の地下水で製造した小麦ビールです」

 早稲田も京大も縁浅からぬ学校であるから、娘から送ってくるプレゼントとしては絶妙な感じだ。久しぶりに娘の機知に触れて嬉しかった。
 ビールは普通大麦の麦芽を原料としているが、このWHITE NILE は古代エジプトでビール醸造に使用されていた「エンマー小麦」の近縁の「デュラム小麦」を麦芽・小麦総量の20%用いており、それが独特の風味を醸し出している。さらに上面発酵(エールと称される。下面発酵はラガー)によるため、素朴な舌触りが楽しめる・・・、などと知識ばかり増やしても仕方がない、実際に飲んでみるにしくはない。
 ここのところ土曜の夜は休肝日にしているので、日曜の一杯目のビールがものすごくおいしい。昨日は気温も上がり、3時まで塾の授業をした後だったので、喉の渇きを潤すには最高のシチュエーションだった。自慢の江戸きりこのグラスに注いで味わった。


 う~ん、私がいつも飲んでいるキリンの一番搾りとは明らかに味が違う。エールビールと言われれば、確かにそんな味わいがある。細かな違いが分かるほど繊細な味覚を持ち合わせていないのは残念だが、それでもおいしいかまずいかくらいは判断できる。
 まずくはない。だけど、エールビールそのものが私は余り好きではない。どんな違いがあるのかよく知らないが、今まで飲んだエールビールは私の口には合わなかった。これもそうだ。ラガービールの製法でできるのかどうか分からないが、私はラガービールにした方がよかったのでは?と思う。ただ、後味はいつまでも残っていた。これが「デュラム小麦」の力なのかもしれない。これには正直驚いた。

 実は私はこの WHITE NILE を飲むのは2度目である。最初に飲んだのは、息子の受験のときに妻が早稲田大学の学食で買ってきてくれたものである。本当は学外への持ち出しは禁止されていたのを、特別に(頼み込んだらしい)許してもらって家まで持って来たのを有難く頂いた。その時もエールビール独特の風味を感じたのだが、今回改めてそれを感じられたのは、私の first impression があながち的外れでないことを証明してくれたようで嬉しかった。
 京都の地下水はなかなかの優れものらしい。ウイスキーの名品も京都で作られている。清酒会社の黄桜がビールを作ったのも面白い。今夏には「エンマー小麦」を使った WHITE NILE が販売されるそうだ。それもまた楽しみである。

 と、何だか偉そうに書き連ねたけど、実はもうこのビールの存在を知っている人がいらっしゃった!!


ゴジ健さんだ!!上の写真はお借りしたものだが、張り巡らしたアンテナの性能の高さには脱帽する。おいそれと自慢話はできないものだ・・。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする