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「出る低い所」

 実は、少し前に買ってこのブログでも紹介した老眼鏡がここしばらく行方不明になっていた。眼鏡を見失うことなど日常茶飯事となってしまった私だから、「またか・・」とさほど気にも留めずにいたのだが、やはり不便は不便だった。近視用のメガネは塾での授業中には全く用をなさず、ずっと裸眼で授業をしていた。授業後バスを運転する時にはそのメガネが必要なので、使わない間はジャケットのポケットの中に入れていた。時々入れ忘れてバスに乗ってしまうと、見にくくて苦労したものだが、失敗を何度か重ねるうちに、眼鏡をはずすと必ずポケットに入れる習慣ができた。なので、次第に老眼鏡などなくてもへっちゃらになってしまった。ふとした時に思い出して、どこに行ったのかな、と思ったりすることはあっても、積極的に探そうとは思わなかった。まあ、その老眼鏡が5000円で買ったものだったからさほど必死にならなかったというのも本当のところだろうが・・。
 だが、昨日久しぶりに暇な時間ができた。12月の中旬から息つく暇もないほど忙しかったのがやっと落ち着くことができた。もちろんやるべきことはたくさんあるが、さほど慌てる必要もないのでしばらくぶりにのんびりできた・・。
 「そういえば、眼鏡」
とふと思いだした。元旦に引いたおみくじでは「失物 出る低いところ」とあったし、妻が買ってきてくれた初えびすのおみくじでも「失物 出る 低い所」と全く同じ文言が書かれていたので、低い所を探せば出てくるのかな、とぼんやり思ってはいた。ならば、暇に任せて少しばかり宝探しをしてみようか、と塾の事務室の中を探索してみることにした。 
 低い所と言っても、床の上は大晦日の大掃除で掃除機をかけた時には何もなかったから、床ではない。じゃあ、床の次に低いところと言えば・・、ソファーの上かな・・と当たりをつけてみた。

脱ぎ捨てられたジャケットの下はどうなっているのかと思って、めくってみたら・・
 ↓ 


あれ?CDボックスの下にあるのは、ひょっとしたら・・。
 ↓ 


やっぱり・・眼鏡だ・・。見つかった・・。

あまりにあっけなく見つかってしまってなんだか嬉しくなかった。もっと苦労して、「やっぱりもういいや!!」と愛想尽かしをした瞬間に見つかる、なんて劇的な展開だったらよかったのに・・。ずいぶんしまらないオチになってしまった・・。
 
 このCDボックスは、昨年末にめでたく最終巻を迎えた「青春のうた」に付属していたCDを収めたものだ。このブログでそのことを記事にしたときにCDを整理しなおした覚えがあるから、その時に眼鏡を外してソファの上に置き忘れてしまったのだろう。今調べたら11月27日の記事だったので、およそ1ヵ月半近くこの老眼鏡は行方不明になっていたことになる。そう考えれば、よくぞ戻ってきてくれた!と少しばかり感激も浮かんでくる。

 昨日は早速この老眼鏡をはめて授業をしたが、やっぱりこのほうが楽だ。裸眼の時よりもくっきり字が見える。
 だんだん嬉しさが増してきた。

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