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バンザイシステム(4)

 毎年のことながら、センター試験が終わるとこのブログの訪問者が急増する。今年も、以下のようにアクセス数がうなぎ上りになっている・・。
2010.01.16(土) 473 PV 211 IP 6613 位 / 1351955ブログ
2010.01.17(日) 470 PV 246 IP 4753 位 / 1352394ブログ
2010.01.18(月) 641 PV 348 IP 2567 位 / 1352974ブログ
2010.01.19(火) 714 PV 359 IP 2309 位 / 1353606ブログ
2010.01.20(水) 1193 PV 698 IP 738 位 / 1354150ブログ
 なんと一昨日はベスト1000位に入ってしまった。だからどうした、という気もするが、今年は特に訪問者が多いような気がする。「どうしてかな?」と不思議に思って、試しにGoogleで、「センター試験 バンザイシステム」と検索してみたら、トップページに私が2年前に書いた「バンザイシステム(2)」という記事が紹介されていた。こんなに目立つ所に載せられていたら訪問者が増えるのも当然のことだろうが、「バンザイシステム」と検索する人がそれだけ多いということであり、今の時期「バンザイシステム」が、受験生本人だけではなく、その家族にも大きな関心事であることを如実に表している。そう思い至ったら、今年も少しばかり「バンザイシステム」について書き留めておくのが私の務めであるような気がしてきたので、一人の塾生の結果をもとにして私なりの分析をしてみることにする。

 高3の女子塾生、と言っても私の妹の娘つまり姪であるが、理系学部への進学を目指し、日夜勉学に励んでいた(はず・・)。しかし、今年のセンター試験は数Ⅰ、物理、化学の問題がかなり難化したため、理系受験者は大きな打撃を食らった者も多かった。我が姪もその影響をまともに受けてしまって、その点数はとてもここに書けないような結果となってしまった。日曜の夜遅く自己採点結果をメールで教えてくれたが、それを一瞥した瞬間に私の気持ちが真っ暗になってしまったほどだから、本人の落ち込みようは相当のものだったらしい。しかし、受験を専門にしている私だから、いつまでも嘆いてばかりはいられない。水曜日にバンザイシステムが稼働する前に、ある程度受験できる大学をピックアップしておいてやらねばならない。だが、どう考えても理系の大学は無理なように思えたので、地元の文系の大学を探してみたところ、姪の点数でもなんとかボーダーラインに引っ掛かりそうなところを見つけ出した。
 私の目から見て姪は理系向きの頭をもった人間ではなく、理系科目の成績がなかなか伸びてこなかったため、夏ごろに文系に変わった方がいいよ、とアドバイスしたことがあった。その時点では理系に未練があったようで、「もう少し頑張ってみる」と私の提案を突っぱねたのだが、このセンター試験の結果とバンザイシステムの判定結果を見て、やっと自分の能力の限界を悟ったのか、意外と素直に私の提案を受け入れてくれた・・と思っていた。
 しかし、木曜日になって「学校の担任から、別の大学の理系学部はどうだ?と打診されて、少しばかり迷い始めた」と妹から電話が入った。私は頭から理系大学は無理なものとして、調べもしていなかったので、すぐに稼働し始めたバンザイシステムで合格確率を判定してみた。すると、合格濃厚ライン(合格可能性80%)以上を示すアイコンが示されていた。これだけ見るなら、この大学を受ければいいように思えるが、問題はセンターと二次試験の得点の割合が700:700であることと、二次試験の科目が数学400点と化学300点とであることだ。数学は数Ⅲまで入るし、化学はⅡまで要る。センター試験の結果を見ても、文系科目でしか満足いく点が取れなかった姪ではこれはちょっと荷が重すぎる・・。逆に私が勧めた文系の大学は、アイコンこそ濃厚ライン~ボーダーライン(合格可能性50%)を示すとなっているものの、二次の試験科目が英語と現国という姪の得意科目のみであるため、たとえセンターと二次の割合が400:400であると言っても十分勝負できる範囲にあると判断できる。そこでそうした私なりの分析を妹に伝えたが、まずは理系学部の大学の赤本を買ってきて、数学と化学の問題が果たして自分の力で解けそうかどうかを調べることから始めたほうがいいぞ、とアドバイスした。自分のいく大学だから、最終的には自分で判断しなければならない。18の女の子にはなかなか難しいだろうが、己の気持ちに素直に従ってくれぐれも悔いのない選択をしてほしいと願っている。もちろん一旦決めたらもう迷わずに、合格目指して最後の最後まで頑張らねばならないことは言うまでもないが・・。

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