毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
鳩山辞意
昨日の朝ボーっとしながらNHKBSでメジャーリーグの試合を見ていたら、
「鳩山首相 辞意を党幹部に伝える 両院議員総会で対応を協議」
という速報が流れた。しかし、ワイドショーでさんざん鳩山首相の進退問題を取り沙汰していたばかりなので、「なんだ、辞めるのか・・」と大した感慨も浮かんでこなかった。まあ、内閣支持率が20%にまでなってしまえば、早晩持ちこたえらえなくなるだろうとは思っていたので、当然と言えば当然の話だった。
その後、10時から国会内で開かれた民主党の両院議員総会で、鳩山首相が退陣する意向を表明するのを聞いた。自民党から政権交代後8か月半で自らの為した施策のいくつかを自賛することから始まり、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡る迷走で、社民党の連立政権離脱を招いたことや、自らの政治資金団体をめぐる「政治とカネ」の問題の責任をとり「職をひかせていただくことになる」と述べ、小沢幹事長にも職を辞するように求め、了承を得たことを明らかにした。
その20分にもわたる演説が、民主党の議員に向けたものなのか、国民に向けたものなのか、判然としない調子で語られていたため、私の胸に迫ってくるような内容ではなかったが、唯一次の一節は面白かった。
「みなさん、私はしばしば宇宙人だと言われております。それは私なりに勝手に解釈させていただけば、いまの日本の姿ではなく五年十年、何か先の姿を国民のみなさんに常に申し上げているから、何を言っているか分からんよ、あるいは国民のみなさんにあるいは映っているのではないか。そのようにも思います」
なるほど、彼は常に理想を語っていたのか。思えば、彼が施政方針演説で繰り返した「友愛」などという言葉も理想主義的な言葉だ。混沌とした現代日本を友愛の精神でまとめあげようとするのは高邁な理想であり、誰しもそれには反対できないだろう。確かに政治家は理想を掲げ、その実現のために邁進することが何よりも大切である。しかし、それはあくまでも理想論だ。現実の政治とは、国民の生活をよりよくすることを第一義とするものである以上、現実に根差さぬ理想などただの絵にかいた餅に過ぎず、誰も見向きもしないだろう。かと言って、あまりに現実におもねった政治もまた国民からそっぽを向かれてしまう。そういう意味合いにおいては、理想を語る鳩山首相と現実の選挙問題をとり仕切る小沢幹事長の組み合わせは、政権交代を果たすためには最高の組み合わせだったのかもしれない。しかし、それはあくまでも政権交代までの話であり、政権与党となった民主党には、国民の付託に応える責任が生じ、理想と現実のはざまで生じる軋轢をどう調節していくかが喫緊の課題となったはずである。それなのに、総選挙であまりに勝ち過ぎてしまったため、いつしか緊張感を忘れてしまい、己の力を過信して理想と現実を混同したことが、鳩山政権の転落に繋がったのではないだろうか。
などと素人の私がここで論じたところで仕方のないことだが、現在の日本はまさに「国難」に直面している。韓国の哨戒艦沈没事件をめぐる南北間対立が激化、ギリシアの混乱による経済不安、宮崎県の口蹄疫被害・・などなど難問が山積している今、政治の空白はあってはならないことだ。いささかの遅滞もなく、次の首相が選ばれなければならない。
しかし、誰が次の首相になったところで変わり映えしないのは、あれだけ期待感を持たせた鳩山政権がもろくも崩れてしまったことでも明らかなことだ。だが、決して諦めてはいけない。きちんと仕事をしない首相など、国民の多くがNOと意思表示をすれば交代させることもできるということを、この政権交代から鳩山辞任までの道程が明らかにしてる。次の首相が誰になろうとも、しっかり政治から目を離さずに、私たち一人一人がしっかりと監視していくことが何よりも大切だ。ダメならダメで私たちがきちんと意思表示をすればいいのだ。
まずしばらくは、じっくりと流れを見極めていこう。
「鳩山首相 辞意を党幹部に伝える 両院議員総会で対応を協議」
という速報が流れた。しかし、ワイドショーでさんざん鳩山首相の進退問題を取り沙汰していたばかりなので、「なんだ、辞めるのか・・」と大した感慨も浮かんでこなかった。まあ、内閣支持率が20%にまでなってしまえば、早晩持ちこたえらえなくなるだろうとは思っていたので、当然と言えば当然の話だった。
その後、10時から国会内で開かれた民主党の両院議員総会で、鳩山首相が退陣する意向を表明するのを聞いた。自民党から政権交代後8か月半で自らの為した施策のいくつかを自賛することから始まり、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡る迷走で、社民党の連立政権離脱を招いたことや、自らの政治資金団体をめぐる「政治とカネ」の問題の責任をとり「職をひかせていただくことになる」と述べ、小沢幹事長にも職を辞するように求め、了承を得たことを明らかにした。
その20分にもわたる演説が、民主党の議員に向けたものなのか、国民に向けたものなのか、判然としない調子で語られていたため、私の胸に迫ってくるような内容ではなかったが、唯一次の一節は面白かった。
「みなさん、私はしばしば宇宙人だと言われております。それは私なりに勝手に解釈させていただけば、いまの日本の姿ではなく五年十年、何か先の姿を国民のみなさんに常に申し上げているから、何を言っているか分からんよ、あるいは国民のみなさんにあるいは映っているのではないか。そのようにも思います」
なるほど、彼は常に理想を語っていたのか。思えば、彼が施政方針演説で繰り返した「友愛」などという言葉も理想主義的な言葉だ。混沌とした現代日本を友愛の精神でまとめあげようとするのは高邁な理想であり、誰しもそれには反対できないだろう。確かに政治家は理想を掲げ、その実現のために邁進することが何よりも大切である。しかし、それはあくまでも理想論だ。現実の政治とは、国民の生活をよりよくすることを第一義とするものである以上、現実に根差さぬ理想などただの絵にかいた餅に過ぎず、誰も見向きもしないだろう。かと言って、あまりに現実におもねった政治もまた国民からそっぽを向かれてしまう。そういう意味合いにおいては、理想を語る鳩山首相と現実の選挙問題をとり仕切る小沢幹事長の組み合わせは、政権交代を果たすためには最高の組み合わせだったのかもしれない。しかし、それはあくまでも政権交代までの話であり、政権与党となった民主党には、国民の付託に応える責任が生じ、理想と現実のはざまで生じる軋轢をどう調節していくかが喫緊の課題となったはずである。それなのに、総選挙であまりに勝ち過ぎてしまったため、いつしか緊張感を忘れてしまい、己の力を過信して理想と現実を混同したことが、鳩山政権の転落に繋がったのではないだろうか。
などと素人の私がここで論じたところで仕方のないことだが、現在の日本はまさに「国難」に直面している。韓国の哨戒艦沈没事件をめぐる南北間対立が激化、ギリシアの混乱による経済不安、宮崎県の口蹄疫被害・・などなど難問が山積している今、政治の空白はあってはならないことだ。いささかの遅滞もなく、次の首相が選ばれなければならない。
しかし、誰が次の首相になったところで変わり映えしないのは、あれだけ期待感を持たせた鳩山政権がもろくも崩れてしまったことでも明らかなことだ。だが、決して諦めてはいけない。きちんと仕事をしない首相など、国民の多くがNOと意思表示をすれば交代させることもできるということを、この政権交代から鳩山辞任までの道程が明らかにしてる。次の首相が誰になろうとも、しっかり政治から目を離さずに、私たち一人一人がしっかりと監視していくことが何よりも大切だ。ダメならダメで私たちがきちんと意思表示をすればいいのだ。
まずしばらくは、じっくりと流れを見極めていこう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )