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サニーレタス

 父の小さな畑の片隅に、サニーレタスが2本だけ大きくなっていた。特別世話もしていないようなのに、それどころか、種を植えたのかどうかもはっきりしないのに、大きくなったのだから、かなり生命力の強い品種なんだろうな、と見る度に思った。
 かなり大きくなってもうそろそろ食べ頃なんだろうな、と思って、1本を連休中に抜いて、伯母の所に持って行った。そして、昨日、ゴーヤの苗を買ってきたので、それを植えるために場所を空ける必要があって、もう一本も抜いた。
 それを家まで持っていく途中、左手に持って歩いていたら、なんだかブーケを持っているような気になって、写真を一枚撮ってみた。


 サニーレタスという名前だけあって、陽光を浴びると光り輝いて綺麗だ。このまま持っていたい気にもなったが、やっぱり野菜なんだから、食べてやらなくちゃいけないだろうと、台所に持って行った。
「抜いてきたぞ」
と妻に言ったらちょっと困った顔になったが、それでも晩ご飯にサラダの具材としてちゃんと使われていたのだから、まさに阿吽の呼吸と呼ぶべきだろう・・。


 瑞々しくて美味しかった。一応畑の畝に生えていたから、人工の野菜のカテゴリーに入るだろうが、ほとんど自力で育ったようなものだから、天然の野菜だと思ってもいいだろう。

 今現在、父の畑には、キュウリ・トマト・ピーマン・ゴーヤ・ジャガイモ・サツマイモ・シシトウと多種の苗が植えられているが、根気のなくなった父だけに、どれだけ世話をするのか、ちょっと心配だが、少しずつでもいいから、世話をしてくれるよう、私も声を掛けていかねばならないと思っている。
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