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★ 高校3年生で看護学校を受験する子がいるので小論文を指導している。そのテキストの中に向田邦子さんの「ゆでたまご」というエッセイが取り上げられていた。
★ これが実に感動的なエッセイで、読み進むにつれて思わず胸が熱くなってしまった。
★ 向田さんの小学校時代の話。同級生に足の不自由な子がいて、その子をめぐる遠足そして運動会の話。遠足の朝、クラス全員のゆでたまごを持ってきて、「よろしくお願いします」と校門で見送る母。運動会でくじけそうになったその子を見て、思わず一緒に走り出した先生。人間として一番大切なものがそこにあるように思った。