じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

介護ビジネス

2007-06-08 15:11:56 | Weblog
★ 業界最大手のコムスンが行き詰ったね。時代の風雲児として活躍するグッドウィルの社長。介護ビジネスに目をつけたのはいいけれど、なかなか思い通りには行かなかったようだ。

★ 最初こそは、テレビCMとかに大金をつぎ込んで一気に事業の拡大を図ったが、経営の方向を間違えたのではなかろうか。

★ 金持ち相手に高級な介護サービスを提供するようなビジネスにしておけば良かったのに、大きく裾野を広げたものだから結局は合理化せざるをえなくなったのではないか。

★ 私の父親も高齢と病気の後遺症で要介護の認定を受けている。地元の病院に週2回、看護師さんによる入浴介助と地元のヘルパーサービスに週1回、ヘルパーさんによる身の回りの世話をお願いしている。家族としては実に助かっているし、何よりも父本人が必要以上に家族に気兼ねしなくていいので、少しでも楽しい日々を送っているようだ。

★ 介護ビジネス(ビジネスといっても非営利に近い)の業者の中にはこのような真面目な人々がほとんどであろう。コムスンにしても現場の担当者は良い人が多いようだ。

★ ただそれだけに、会社の方針に振り回され、お客さんと会社との板ばさみに苦しまれているのは本当にお気の毒だと思う。問題なのは経営者の力量不足である。

★ しかし逆に言えば有能なスタッフはいるわけだから、資質、力量の備わった経営者さえいればしっかりとしたビジネスとして成り立つ可能性もあるのかな。

★ 私企業に問題があるからといって公的なものに頼るのもどうかと思う。私の町には公的なデイケアなどのサービスもあるが、スタッフはどうしても「公」であることに安住してしまうようだ。役所意識が抜けないらしく、ひとり一人へのキメ細やかなケアにはかけるようだ。

★ 私の父も最初は公的なサービスを利用していたが、その扱いに馴染めず利用をやめた。その現状を訴えても施設側は「わがまま」として受けとられたようだ。

★ だから結局は私企業による競争によって淘汰せざるをえないのだろう。今回の事件によってコムスンが市場から見放されるのは一時的な混乱はあるものの、それはそれで市場原理がうまく機能しているからだろう。

★ コムスンのシェアを他の企業がサービスの質で奪い合って欲しいものだ。

★ 最後に介護など福祉に携わる人々の勤務条件はもっと改善されるべきだろう。誰がどのように負担すべきか考える必要があると思う。これ以上に負担が増えることは嫌だが、天下りによって公務員を扶助するといったムダや政治家の業者とが癒着して生み出されるムダがなくなるのなら、いくらかの負担は仕方なかろう。

★ 社保庁の問題もひどいし、日本人は概しておとなしいがあまり甘く見ると革命が起こるよ。 
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