じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

豆腐の上の原発

2007-07-19 13:14:52 | Weblog
★ 砂上の楼閣とはよく言うが、昨夜の報道ステーションを見ていると福島社民党党首が柏崎の原発のことを「豆腐の上の原発」と言っていた。

★ 確かに地球規模の視点から言えばそうなのかも知れない。私たちは非常に危険なことをしているのにそれに気づかない、鈍感になっているだけかも知れないと思った。

★ しかし私は原発の是非について迷っている。原発の危険性(同時に安全性)は言われて久しいが、短期的な視点に立てば今日の日本で電力発電の3分の1を占める原子力発電を止めることはできるのだろうか。

★ 環境問題を考えれば、水力発電や火力発電には期待できない。太陽光(熱)や風力などの新しい発電は日本の電力需要を支えるには程遠い。火力にしても化石燃料が枯渇した後はどうするのか。

★ エネルギー問題は実は大きな問題なのだ。

★ 今の私達の生活はすっかり電気に頼っている。輸送、通信、家電、ガスや水道と言ったインフラも電気がなくては成り立たない。電気が供給されなければ一夜にして、原始時代とまではいかなくても、江戸時代まで逆行する。近代的な生活に慣れ親しんだ私達にはそうした中で生きることはきわめて難しいし、経済活動がズタズタになる。

★ 産業革命以上のショックを受けることになるだろう。

★ そう考えると原子力は手放せない。新しい科学技術に臆病になってばかりはいられない。一方で原発を廃止すると決意しなければ、いつまでも「豆腐の上の原発」が残ることになる。人間の命をかけたこの綱渡りを続けるかどうかも、決断のいるところだ。

★ スリーマイルやチェルノブイリを見ても原発事故は起こりうることである。もし原発直下で地震が起こったら、これは極めて現実的な想定なのである。

★ 3割の原子力発電分の電力を何かで代替するか、私達がライフスタイルを変えることによって3割の電力を削減できればよいのだが。電気代が高騰し、ここでも格差が生まれても困るしなぁ。



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