教員不足とか

★　今朝の朝日新聞は一面に「教員不足」を取り上げた。ヒマネタと言えばそうだが、独自の調査による世論づくりと言うのも「公器」の役割か。

★　教員不足が深刻になるのはまだまだこれからだ。１９８０年代に採用を手控えたツケがどっとくる。団塊世代が抜けた後は、少数のベテランと多数の新人といういびつな年齢ピラミッドができてしまう。

★　中間世代の空洞化は深刻だ。しかし、これは今更どうしようもないから、退職教員の活用で数年乗り切らねばならないのか。

★　かつては「デモシカ教員」などといっていたが、今は教員に高い専門性が要求される。親の権利意識（悪く言えばワガママ）は高まる一方だし、マスメディアの目も厳しい。「ゆとりだ」「学力向上だ」と政策もはっきりしない。

★　「フロントがあほやから教育などやってられるか」と叫びたいところだろう。

★　しかし、不満を言おうが、愚痴を言おうが、教育という営みは続けなければならない。現実社会の変革は政治改革や経済改革で実現できるが、本当の意味での改革は教育に待たねばならない。教育は未来の変革だ。

★　そして、いかに教材が優れていようとも、いかに施設や設備が整っていようとも、教育成果を左右するのは、実際に指導する教員の力量である。

★　教員養成６年制がいよ始まろうとしている。質の充実への対応だ。同時に量をどう確保するのか。かつてのような授業料無償化や少なくとも奨学金の特典（大学院を修了し、一定期間教職に就けば借りた奨学金の返済を免除される）ぐらいは考えた方が良いのではないか。