1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

初心忘るべからず、の初心時点から勘違いしている人が。

2017-02-26 09:34:42 | 法話
‪現実より理想先行の若者に「家康公が秀忠公に『天下を取るは至難の技。が天下を守り続けるは尚難しい』と。維持する力の存続と、それが存続出来て当たり前と思わぬ心が必要不可欠。親から受け継ぐ財産維持は全てこの理。自分の力に応じた維持の仕方も考慮せにゃ。理想を追う前にわが力の分析を」と。‬

這えば立て、立てば歩めの親心、わが身に積もる老いを忘れて。

2017-02-25 16:08:26 | 法話
‪諺に「可愛い子には旅をさせよ」が。苦労、我慢させて育てよ、と。が、昔と違い今は難しいかな。現在この国は物が溢れかえり、工夫して活かす必要のない国に。信仰が貧困の場所から広がる様に、ハングリーは必死になる要因の一つ。だからとて無理に悪い環境を与える必要は。さあ、親は思案のしどころ。‬

側にいて当たり前。その当たり前が消えた時。(写真はわが女房殿)

2017-02-25 06:59:00 | 法話
‪仲が良いのに事ある毎に喧嘩する老夫婦が。一旦喧嘩したら1ヶ月は会話がない。仏壇参りに伺うと1年の内半分は険悪。「あのね。あと数年もしたら喧嘩したくても出来んようになる。『もう少し優しくしてやっとけばよかった』と片方欠けた時に後悔して泣きなんなや。夫婦は先に死んだ方が勝ちやど」と。‬

人間は役目が済んだらこの世を。今命あるは何か役目があるから。(写真は、その宮大工爺様)

2017-02-24 17:10:50 | 法話
‪92歳宮大工爺様が「わしも歳を。そろそろかな」と。が、度々寺に来ては無償で修繕作業を。「爺、昨今『わがままで結婚も子育ても拒否し、自業自得から骨を捨てられるは仕方ないが、親を巻き添いには』という後悔の人が増加。永代供養檀が必要に。永眠なんて贅沢はまだ先」「まだ死ねんか」と笑顔で。‬

気合が入っとるは大半が婆様。寿命にその答えが出とる。

2017-02-24 08:12:00 | 法話
‪90歳檀家婆様乳癌の手術を。術後の夕刻病室を抜け出し散歩。注意すると「寝てばっかりだと呆ける」と。今1人89歳婆様脳動脈瘤手術を。抜糸の時「よく見ろ。ホッチキスがまだ1個残っとろうが。毎日数えてたんだ、暇だから。しっかりせい」と両方共ドクターを一喝。腑抜けた我々には良き手本かな。‬