私は退職してから20年が経ちます。30数年間、学校と言う現場で、
1000名ほどの子供達に接しました。昭和30年でしたから、第一次団塊の
世代とて、児童数は多く、1クラス50名は越えていました。郡部でも大規模校
では学年、 3クラスから4クラスはあり、学校の児童数1000名以上はありま
した。
当時の学習指導要領は、内容がかなり多く、50名の子供達に教えることは、
大変でした。しかし現在の子供達と違って、子供達は、授業に集中していました。
パソコンもなければゲーム的なものもない時代です。スポーツ、読書、勉学と
なるわけです 。
詰め込み教育の弊害を云々されますが、子供の柔軟な頭は多少詰め込ん
でもと思います。この時期に覚えたことは、根っことなって、生涯忘れることが
なく残っているものです。
最近の教科書を見せてもらいましたが、なんと薄っぺらく、40年前に比べれ
ば、半分ほどです。算数など当時の4年生の内容が6年生でと、驚きました。
これでは、学力低下は今やインドや中国、韓国、フィンランドなどに大きく
離され、勉強 しない国、日本として疎んじられるでしょう。
これから具体案が出され、授業時間や教員数と、新指導要領を受け入れる
条件整備をしなければならないでしょうが、「生きる力」の理念と共に、学力
に裏付けられた知識習得の場」としての、学校であって欲しいものです。
すでに遠くなってしまった学校ですが、気になる子供のあり方です。