つい最近でしたが、東大大学院生が全国の学生へー漫画や雑誌以外の本
をどれだけ読むかーのアンケートをしていましたが、殆どの学生が読まないと
のことでした。
今の時代本を読まなくても、パソコン・テレビ等で情報はいくらでも入ってき
ますから、一般の知識には事欠かないからです。しかし情報として入ってきても
自分なりに解釈したり、考えるには、早く消えてしまいます。新しい物が次から
次へと入ってきて、素通りとなります。読書から得られるものがいかに多いか
なのに・・・・
わたしの読書は雑読ですが、活字を追っていくことは、結構気力も必要です。
しかし、子供の頃からの習慣で、仕事を持っていた頃も仕事関係の本以外に、
小説や随筆の類をいつもそばに置いていました。
今は、夜寝る前の1~2時間、朝目覚めの1時間、1日家に居る日は2~3
時間 は至福の時間としています。
テレビのない時代に育ち、唯一本が楽しみの一端だったのです。
病院での待ち 時間なども本を持っていけば、待たされてもあまり苦になりませ
ん。
しっかりと図書館の利用です。たまに薦められて人に借りることもあります。
先日借りた本
「弱き者の生き方」 大塚 初重(考古学者) 五木 寛之(作家)共著
毎日新聞社
弱き者、汝の名は人間なり -人は弱し、されど強しー
善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや ー右へ左へ揺さぶら
れ続けるのが人生
心の貧しさと、ほんとうの豊かさ -金では買えない「誇り」を抱いて
-肉親の死を身近に感じる大切さ
人身受け難し、今すでに受く -なぜ人を殺してはいけないのか
-想像力の欠如と「心の教育」
人間は、ひとくきの葦である -「負け組」などいない
-辛いことも直視する勇気をもちたい
-誰にでもある不安やコンプレックス
弱き者たちへ ー 人は皆、それぞれの生を生きる
「アバノの再会」 曽野 綾子著 朝日新聞社
重い人生、深い恋、時を重ねても忘れられない人
イタリア北部・アバノ温泉にて妻を亡くした元大学
教授と人妻の運命の7日間、鮮烈な古典的純愛小説
「風紋」 大庭 みな子著 新潮社
「辻」 古井 由吉著 新潮社
生と死の深淵を見極める連作短編