毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆ベイビー・ブローカー◆

2023-01-31 04:30:05 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 韓国

◆俳優の名前をクリックすると詳細が見れます◆

 

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョンと、

赤ちゃんポストのある施設で働く児童養護施設出身のドンスには、

「ベイビー・ブローカー」という裏稼業があった。

ある土砂降りの雨の晩、2人は若い女ソヨンが赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。

しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、

赤ん坊が居ないことに気づいて警察に通報しようとしたため、

2人は仕方なく赤ちゃんを連れ出したことを白状する。

「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしていた」という言い訳にあきれるソヨンだが、

成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。

一方、サンヒョンとドンスを検挙するため尾行を続けていた刑事のスジンとイは、

決定的な証拠をつかもうと彼らの後を追うが……。(映画comより)

 

 

是枝監督、初の韓国映画

「パラサイト 半地下の家族」の ソン・ガンホ を主演に

韓国で人気の俳優を ずらりと揃え・・

・・・と 聞いても、ごめんなさい 私、韓国の俳優さん、全然覚えられなくて・・

もちろん、ソン・ガンホ はわかりますけど 

 

ストーリーは 青字 の イントロダクション通りです

是枝監督作品を 全部観ているわけではありませんが、

簡単に言っちゃうと、「万引き家族」の 韓国版みたいな話

訳ありの他人同士が、時間経過と共に家族みたいな関係になっていくのですが、

大きく違うのは、それが「家」ではなくて、

「車」であちこち移動するロードムービーになっているところ

だから今までの是枝作品と比べると全体的にライトな雰囲気に仕上がっています

その ”ライト” な感じからか、鑑賞した人の感想が 思っていたよりも高くなくて驚きましたが

私は嫌いではありませんでした

 

ただ・・・・・

金銭目的で赤ちゃんを売ろうとしていたブローカーや、殺人を犯していた赤ちゃんの母親、

つまり悪人のはずの彼らが

映画を観終わるころには善人に見えてしまう

これがちょっと怖いと思いました

確かに、それぞれが 言い知れぬ事情を抱え、今に至るまでにはそれなりの理由もある

一緒に行動するうちに、赤ちゃんの幸せをみんなが考えるようになっていくところに

ついつい 観ているこちらも、そうだ、そうだ、と共感してしまうのです

血のつながりが無くたって、この人たちがついてれば、

この先もなんとかなるんじゃないかと思い始める

こっちもつられて優しい眼差しで彼らの旅の行方を追いつつ、

でも、このままで済むはずないよね、って心のどこかでは感じている

 

もう一つ重要なのが、このブローカーたちを現行犯で捕まえようと

最初からずっと彼らを追っている刑事の存在

言ってみれば、私たちは、この刑事と同じ目線から彼らを追っていくことになるのですが

この刑事の、彼らへの執拗な捜査のやり方に少々戸惑いながらも、

ラストには彼女の母性にさえ共感しそうになる自分がいました

 

シリアスなテーマではあるけれど、全体的に温かい雰囲気に包まれているのは

是枝監督のどの作品にも見られる

 ”生まれてこない方が良かった命なんてない” という強い想いと

やはり、ソン・ガンホ の持つなんとも言えない雰囲気なんでしょうかね

 

ソン・ガンホ と共にブローカーの仕事をするドンスに カン・ドンウォン

赤ちゃんの母に イ・ジウン

刑事に ペ・ドゥナ と イ・ジュヨン

 

あと、途中から車に乗り込んでくる少年ジン

この子がいい味出してたんですよね

子役の起用に定評がある是枝監督にしても

「今までで一番手を焼いた」子役だそうですよ

 

 

第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、ソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞

さらに同部門とは別に、「人間の内面を豊かに描いた作品」に贈られるエキュメニカル審査員賞にも選ばれました

 

 

 

 

 

2023-3

 

 

 

 

 

 

 

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