数日前にわが家の花壇もどきで収穫した柿は、ばあばと私しか食べないので、ずっとお皿の上に放置されたままでした。
そのうちの2つが熟してきて、秋色が深まり、おいしそうな柿色になっていました。
手にとった感触も柔らかくなっていて、いかにも、「食べてください」と語りかけているようだったので、即、いただくことにしました。
何これ、めっちゃ甘いやん!
先日食べたときは、
「ちょっと渋いけど、まあ甘味もあって、食べれんことはないな~」みたいな感じでした。
それが、たった数日でこんなにおいしくなるものなのでしょうか!?
そう、おいしいのです!スイーツに劣らぬフルーツになっているのです!!
熟して甘くなる・・・そんな当たり前のことは分かっていたはずなのに、こんなにおいしくなるとは思っていませんでした。
柿にしてみれば、「おいしくなる前に食べといて、『食べれんことはないな~』とは、どういうことや!」と、怒っているかもしれません。
もしかすると、私・・・
子育てに対しても、同じことをしているかもしれません。
息子は、確かに不器用なところがあって、日常生活の中でもうまくいかないことが多いのですが、
「何とかみんなと一緒にやっていけたらな~」
と、心配ばかりしているのは、そんなの私の勝手かもしれません。
事実、ふにゃふにゃとミミズが這ったような字を書いていた息子は、いつの間にかしっかりした力強い文字が書けるようになりました。
「字を書くことが苦手」というのは、私の全くの思いこみだったのです。
発達の遅れだと理解しているつもりで、「この子には無理だ」と、今の息子を見てあきらめてはいないか・・・
「甘くな~れ!」「おいしくな~れ!」と、果実が熟するのを待つように、
「〇〇ならできる!」「うまくやれるようになるよ!」と、子どもの成長を楽しみに待つ方がいいに決まってます。
もちろん、誰にだって、向き不向きというものはありますけれど・・・