パソコンの調子が悪いです。
ここのところ、電源を入れてから立ち上がるまでに1時間以上かかります。
うまく更新できずにパソコンの変更を元に戻しているらしいのですが、1時間以上もかかると、「もういいや!」って、気持ちになってしまいます・・・
さて、いよいよ、「今だから出来ること」なのですが、よく言われることではありますが、
出来れば、小学生の間に、「自己肯定感」を持てる子に育てるということです。
新田さんは、「自己肯定感」というと漠然としていて分かりにくいので、さらに具体的に、
「やれば出来るんだ! やってみよう!!」という、「自己効力感(自己有能感)」を育てようと言われていました。
これは、思春期以後の自己アイデンティティの確立にも深く関わってきます。
そのためにも、自閉的で頑なな気質が強く出てきて混乱しないよう、安心できる環境が必要です。
子どもが安心して過ごせる環境こそ、ゆとりや柔軟性をもたらし、成長発達を促します。
・他の子と比べずに、その子自身の小さな成長を、日々一緒に喜ぶ
・ギリギリの無理な課題・環境ではなく、自尊心を得られるハードルで成功体験を積む
・出来ないことを無理強いしない
・今、やる気になれる、やれることから始める
・少しずつでいいから、出来なかったことを、出来ることに変えていく=世界を広げる
・怒らない(怒ることは逆効果、大切なことは、本人が落ち着いている時に言い聞かせる)
・強制するのではなく、選択する要素を提示する
こうして、「出来た!」という経験を多く積むことによって、自己効力感を育み、たくさんの「成功体験」が、アイデンティティー確立のために必要な「失敗体験」を含むたくさんの経験を積み重ねる力となります。
発達障害を持つ人の経験定着の難しさは、次のような理由が挙げられます。
・自分自身が経験したことでなければ、なかなか身に付かず、人から聞いた話を自分の経験に活かすことは難しい
・自分が納得して選んだ選択しか経験として定着しにくく、やらされて失敗したことは、やらせた人が悪いと思うだけに終わってしまいやすい
・新しいことをやりたがらない習慣への固執・・・失敗を恐れ、新しいことに挑戦しにくい
・一度失敗したことがトラウマになってしまい、より再挑戦しにくくなってしまう
それでも、当事者にとって、経験こそ、非常に重要な成長の手段です。
人の話を聞いたり、想像(イメージ)することによって行動調整をすることが難しい彼らが、スキルを自分のものにするためには、経験に基づく行動調整が必要になります。
失敗しても、自らやろうと思って繰り返し挑戦することにより、行動調整が出来る他にも、何が得意で何を苦手としているのか、自分の適性を知るという大切な役割があります。
人は、他者と関わることによって、自己を見つめ、自分を知ることが出来るのだと思います。
話が大きくなりがちなので、元に戻すと、今だから出来ること・・・
・自己効力感を育てよう!
・持ち物管理が出来るようになろう!
・毎日決まった時間、勉強をして、勤勉性を身につけよう!
ということでした。
そこがしっかりすると、次の思春期課題が乗り越えやすくなりますよ~と。
思春期に入る頃から、提出物の期限管理や長期計画など色々なスキルを身に付け、また、部活やアルバイトで経験を積み、「ある程度、確固たる自分」を確立していく時期となります。
自分を知り、「苦手があっても、工夫と努力で出来る自分になれる」と思えるようになれば、将来が楽しみですね。
でも、人によって、課題達成は何歳でもいいのです。
積み残しがあれば、そこまで戻って始めればいいと。
30代半ばまで引きこもっていた青年が、自己効力感という土台からしっかり築き直して、およそ3年後に安定就職をされたそうです。
時間がかかる人は、じっくり築いていけばいい。
40歳でも50歳でも、成長し続けることが出来るそうです。