息子はサッカークラブに復帰を望んでいるものの、未だに不安が強く医師からストップがかかっている状態で、週に1回、放課後に小学校の運動場で行われているサッカースクールのみ参加しています。
そのサッカースクールで、昨日、息子はコーチに腹を立て、ゴールに見立てたコーンとコーンの間に渡している棒(バー?)を蹴っ飛ばし、破損させてしまったようです。
ミニゲームをしていて、その中にコーチが入ってきて、コーチがゴールを決めたから自分のチームが負けてしまった、ということのようですが、息子は、
「コーチがゴール決めるなんてなしや!」
「(バーを蹴ったのは)それぐらい腹が立ったってことや!」
「(息子のチームの)みんなも怒ってた!」
と、家に帰って来てからもまだ興奮している様子で、泣きながらバーを壊してもさも当然というようにまくしたてるのです。
「ちょっと待って!
どんな腹立つことがあっても、暴力と暴言はあかんって言ったよな。
みんな怒ってるって、みんなも物蹴って壊してたんか?」
と、私が言うと、
「壊してない。
暴力はあかんの分かってるけど、腹が立ったら、その瞬間怒りMAXで止められへんねん。」と。
「止めんなあかん!」
「どうやって? そんなん無理!」
「腹が立ったら、まず深呼吸や。
数を数えるとか。6秒経つと、わ~っとなった怒りはおさまるらしいで。
それか、その場を離れるか・・・」
「じゃあ、すぐ帰ったらいいんか!?」
ミニゲームに負けたせいなのか、悔しくて悔しくてたまらない様子なので、
「とりあえず、お風呂に入って気持ちを切り替えよう。」
と、風呂に入らせました。
その間に、私自身も考えを巡らせます。
恐らく、壊れるとは思ってなくてバーを蹴ってしまったんだろうけど、そこまでコーチに腹立てるようなことなのかと理解できません。
ミニゲームにコーチが入って、こういう風にするんだよ、されてしまうよ・・・という指導じゃなかったのか?
でも、〇〇にとっては真剣勝負で、コーチがゴールするなんて予測外の出来事で許せなかったのか?
息子が勝ち負けにこだわりすぎるのか?
風呂から上がって、夕食の後、
「大人になったらな、腹立つことなんかいっぱいあるで~。」
と、話をしました。
「自分が全く悪くないときでも、嫌なことを言われて腹立つこともある。
それでも、暴力なんか振るったら、その時点でこっちが悪くなってしまうから、今のうちに気持ちを抑える方法を考えよう。
きっといい方法が見つかると思うよ。
そもそも、そこまで怒らんなあかんことやったんかな~?
腹立つ気持ちを日記に書いてみたら?
文字にすると、気持ちが落ち着くよ。」
ここのところ、息子は普段から落ち着かなくて、昨日も、サッカースクールに行く前にレガースの角度を気にしていました。
学校でも、「気持ちがしんどい」と言って、通級の時間以外に通級教室で時間を過ごすことがあるようです。
薬を減らして、頭痛などはなくなったものの、不安は少なくなっていないのかもしれません。
今朝も登校するまでが大変で、リスパダール内服液を飲ませ、何度もハグし、タッチをしながら送り出しました。
こうした不安が、息子の怒りに関係しているように思います。
状況を判断するのが苦手な上に、心に余裕がなければ、怒りを爆発させるだけに終わってしまうのでしょう。
だからこそ、怒りの落ち着かせ方を教えてあげることが出来れば・・・と、願うのです。