今週は、小学校で読み聞かせがありました。
11月の読み聞かせは、
1年生1組・3組が、
「くんくんふんふん」オスターグレン 晴子・文、 エヴァ エリクソン・絵
「ゆきがふるまえに」かじり みなこ・作
2組が、
「どんぐりとんぽろりん」武鹿 悦子・作、 柿本 幸造・絵
「おもいのたけ」きむら ゆういち・文、田島 征三・絵
2年生1組・2組が、
「どんぐりとんぽろりん」武鹿 悦子・作、 柿本 幸造・絵
「どんぐりきょうだい」中川 ひろたか・作、かべや ふよう・絵
3組・4組が、
「くんくんふんふん」オスターグレン 晴子・文、 エヴァ エリクソン・絵
「おもいのたけ」きむら ゆういち・文、田島 征三・絵
そして、3・4年生の希望者と、5・6年生の希望者に読み聞かせたのは、どちらも
「しげちゃん」室井 滋・作、長谷川 義文・絵
でした。
さて、今回の読み聞かせで私が担当したのは、1年生と2年生の「おもいのたけ」。
「オンドロロン オンドロロン」と不思議な音に誘われ、動物達が入り込んだ洞窟には不思議なキノコが生えていて、なんとそのキノコが、「言いたいことを言えないでいる相手の顔」に見えてくるのです。
タヌキは、自分のことをのろまだとバカにするキツネに、りすのこは、「おにいちゃんのくせに」と自分を叱ってばかりするお母さんの顔に、サルは言いたいことを言えない仲間の顔に、ブタのおんなのこは、好きで好きで仕方がないイノシシのおとこのこの顔に、それに、キツネは、のろのろしてイライラしてしまうタヌキの顔に・・・。
動物達は洞窟の中で思いっきり叫びながら、「おもいのたけ」をきのこにぶつけるのでした。
動物達の思いを浴びたキノコはどんどん膨れ上がって大きくなり、ついにお祭りの日に洞窟を飛び出して、広場に集まっていた動物達に襲いかかります。
そのキノコの怪物の顔は、洞窟で叫んでいた自分の顔!
洞窟での自分の叫び声を発しながら自分を追いかけてきたかと思うや、シューっと空に昇って花火のように弾けてしまいました。
胸に閉じ込めていた思いを吐き出せた動物達は、すっきりした表情で、少しだけ勇気を持てたり、少しだけ優しくなったりして、お祭りは今までで一番楽しいものになりました。
思いを言葉にすることの戸惑いや難しさ。
時には相手を傷付けたり、自分も傷付いたりすることがあるかもしれないけど、自分の思いを言葉にしながら、仲良くやっていこうよ!
たとえ、面と向かって相手に伝えられないとしても、言葉にすることで解決への道が拓けるかもしれないよ。
・・・そういうお話でした。
8分30秒と少し長めのお話でしたが、子ども達はしっかりと聞いてくれました。
昼休みの短い時間の読み聞かせなので、お話が終わった後、子ども達はすぐに教室に戻らなければなりません。
もっと時間があったら、「こんな本、読んだことある?」とか、「好きなお話、教えて!」などと、子ども達とお話してみたいなぁ。。。