担任の先生の家庭訪問が終わり、30分程後に通級の先生が来られました。
主に「通級の時間をどのように使うか」という話になりました。
入学前に前任の通級の先生ともお話したのですが、「学校でしんどくなった時に落ち着くことが出来る場所であってほしい」ということと、授業ごとに先生が代わり、担任の先生ともじっくり話す機会がとれないかもしれないので、「通級の時間に困ったことや気になることを先生に話すことで、その時々で息子に必要なサポートをしてほしい」ということを伝えました。
通級教室では、苦手な科目の授業を週に1回マンツーマンで教えていただけるそうなのですが、息子は、勉強よりも美術や技術家庭科、理科の実験などの実技の方が苦手です。
そういう科目を通常授業で履修しないのは、せっかく色んな経験が出来る機会なのにもったいない気がしますし、かといって、みんなと同じに出来るかというとそれも不安です。
小学校では裁縫や図工などその時々で困っていることを通級教室で教えていただいていましたが、中学校では教科によって担当の先生が違うため、「息子が困っている場合は、その教科の担当の先生と相談の上、息子にあったサポートをしていただくか、許可をもらえれば通級教室の時間を使う」ということになりました。
そのため、通級は、あえて息子の得意(な方の)科目である数学の授業を週1回使うことになりました。
数学は、週に1回、塾で教えていただいていることもあり、その時間を使って、ゆっくり話をしながらメンタルケアだったり、苦手な指先の作業…ハサミを使ってカードを作ったりしよう、ということになりました。
目の前の先生は、ついつい私も話を聞いてほしくなるような、穏やかで温かな雰囲気をお持ちです。
息子が困ったときに、「通級の時間に先生に話してみよう」と思えるなら、こんなありがたいことはありません。
それに、先生は、バスガイドに扮して学校案内をされるというお茶目な一面もお持ちのようです。
最後に先生は聞かれました。
「〇〇君が何でも話してくれるよう信頼関係を作っていくためには、どういうことに気を付けたらいいか、どういう先生であったらいいと思われますか?」
「色んな特性を抱えていて、他の子より色々お世話になると思うのですが、『困った子』『問題のある子』としてではなく、『困難があっても、頑張っている子』と、肯定的に思って接していただけたらありがたいです。」
「『自分のことを認めてくれる先生』ってことですね。
そうですよね。誰だって、自分のことを認めてもらいたいですよね。
私も、〇〇君に認めてもらえるよう、頑張りたいと思います。」
先生には、これから長ければ3年間、息子のことで色々サポートしていただくことになると思います。
とても心強く思いました。