2月11日の祝日、意を決して、久々に息子はサッカー部の練習へと向かいました。
ところが、「学年末テストが近いので、試験勉強を頑張るように」と急きょオフになったらしく、運動場には誰もいませんでした。
息子は部活にほとんど出られていなかったので、連絡がなくても仕方がないのかなとは思うものの、私はちょっと悲しい気持ちになりましたが、息子は練習がないことにほっとしたような様子でした。
「サッカー部の練習に行こう」「練習を頑張ろう」という思いが強くて、それなのに行けないことがより一層息子を苦しめていたので、部活がオフになってからは、穏やかに過ごせる時間が多くなってきました。
落ち着いてくると、サッカーゲームをしたり、英語の宿題に取り掛かろうとする元気が出てきます。
息子の好きなサッカーチームはセレッソ大阪とリヴァプールなので、将来プレミアリーグを観戦しに行くためには英語を勉強しておいた方がいいと、息子も思っているようです。
と言っても、今はまだ15分も勉強すれば、疲れて寝転んでしまいますが・・・。
14日、この日は5時間授業で5時間目に英語の授業があり、息子自ら学校に行こうと決めました。
5時間目が始まる前に息子を学校まで送って行き、祈るような気持ちで息子の帰りを待っていました。
息子が帰ってくる直前に、担任の先生から電話がありました。
息子の顔を見れて嬉しかったことと、息子が別室授業より通常授業に出ることを望んだので、みんなと一緒に勉強したこと、クラスのみんなも息子が来たことを喜んでくれて、息子の周りに友達が集まって、すんなりみんなととけこんでいたこと等、連絡してくださいました。
電話から間もなく息子が帰って来ると、ひどく疲れた様子でした。
「お帰り。よく頑張ったね。」
と、言うと、息子は、
「頑張った。
頑張ったけど、疲れた。
みんな、わ~って話してくるから、怖かった。
パニックになりそうやった。」
と、ぎゅ~っとしがみついてきました。
「18日と19日の放課後に体育の補習があるねん。
『出来たら参加してほしい』って、言われた。
『無理せんでもええけど、参加したら評価付けれるから』って。」
「どんなことすんやろ?」
「持久走とか、器械体操とか、レイアップシュートって言ってた・・・。」
「そんなん無理に決まってるやん。
授業も出てないのに・・・。
限界まで頑張って学校に来たってこと、みんな分かってんのかな?
『元気そうで良かった』って、こっちはぎりぎりまで頑張ってるのに、もっと頑張れるはずやって思ってんのかな?」
「『無理せんでもええ。』って、先生言ってたんやろ。
でも、出来れば、〇〇の将来のために評価を付けてあげたいと思って・・・。
みんな、ちょっとでも〇〇の力になりたいって思ってくれてるんや。」
でも、私の言葉を息子は、
「うわ~っ!」
という叫び声で遮りました。
〇〇のことを思って、〇〇のために何か出来ることをしてあげたいと思ってくれていることを伝えたかったのですが、今の息子に正論を聞く余裕などありません。
それから、一気に息子の調子が悪くなってしまいました。
「サッカー観てるときだけ何もかも忘れられる」と言っていたはずの息子でしたが、テレビで試合を観ても、少し観ただけで疲れてしまい、それさえ続かなくなってしまいました。
お風呂に入れない。
歯を磨く気力もない。
それなのに、手だけは何度も洗う。
寝ても眠れないようで、
「ママ、おる?」
「ママ、おらんなあかんねん。」
と、夜中に何度も何度も声をかけてくるのでした。