昨日は、3年生にとって最後の公式戦がありました。
そして、息子のサッカー部引退の日でもありました。
公式戦と言っても、コロナ禍で中止となっていた昨年度のウインターカップ(市民大会)の代替試合で、試合時間も20分ハーフ(通常は30分ハーフ)というものでした。
市内の山中にある中学校で行われ、送迎はするものの、無観客試合なので観戦することは出来ませんでした。
この日、息子は背番号4を付けて、センターバックで出場。
息子の話によると、
「俺らが1点先制したけど、俺のミスで1点失ってしまって、残り7分ぐらいに自分の所にきたこぼれ球を思いっきり蹴ったら、ミドルが決まって勝ち越しのゴールが入ってん!
でも、守り切れずに最後の最後に1点奪われてしまった!」
ということで、2-2のドローだったようです。
息子が1点取ったことも劇的でしたが、20分ハーフとはいえ、40分フル出場出来るとは思いもよりませんでした。
適応障害になってから初めてのフル出場です。
そもそも、試合に出ることさえままなりませんでした。
練習をしていても、何度も不安になって、フリーズしたり、パニックになっていた息子です。
コロナ禍の代替試合で、勝っても負けても次のない試合であり、先生の配慮もあったのかもしれません。
それでも、彼なりに努力し続けてきたからこそ、最高気温37度という暑さの中、最後までプレーし続けることが出来たのだと思います。
試合終了のホイッスルは、息子が最後まで部活をやり遂げた瞬間でもありました。
「頑張りたいのに頑張れない・・・。」
息子にとって思い入れのあるサッカーだからこそ、サッカー部員であることが息子を苦しめているように、私には思えました。
部活が適応障害のストレスの一因ではないか?
無理して頑張ろうとするから、調子が良くならないのでは?
こんなに苦しむくらいなら、サッカーをやめさせた方が息子のためではないか?
何度迷ったことでしょう。
けれど、試合を終えた息子の晴れ晴れとした表情を見て、
「やめさせなくて良かった。」
と、心から思いました。
息子が部活を続けることを一番の目標としたことは、間違いではなかったのです。
チームメイトや、先生方、それに、卒業してもなお自主練習に付き合ってくれた先輩達、彼らのお陰で、サッカー部は息子の居場所であり続けることが出来ました。
感謝しかありません。
「よく頑張ったね!」
「お疲れ様!」
息子に精一杯ねぎらいの言葉をかけながら、その先の未来が明るいものであることを願っています。