23日、息子のサッカー部の引退試合があって、父の重たいカメラを構えて観戦していた私の両腕は筋肉痛です。
この日、息子が出場したのは、30分×1試合、20分×2試合。
思ったより腕に負担がかかってしまったようです。
さてさて、23日は、息子達3年生は中学校に12時半集合でした。
けれど、こんな日に、息子の調子は悪くなってしまうのです。
「何でなん?
何でこんな日に調子悪くなってしまうん?」
息子は、朝食を食べ終えたあたりから急に調子が悪くなり、半分パニック状態でした。
「怖い! 怖い! 傍におって!」
「頭が動けへん!
試合なんか出来へん!」
「こんなに調子が悪くなってしまうのは、いっつもサッカーのことだけや。」
顔を覆い、横になったまま動けない息子に、私は言いました。
「それは、〇〇にとってサッカーが特別やからやろ。
他のことやったら、こんなに調子が悪くなる前にやめてしまうやん。
無理せんでもいいって。
サッカーやから、調子が悪くなっても、無理してでも続けて引退まで頑張ったんやろ。
それは、すごいことやと思うで!
今日は、おまけというか、セレモニーというか、最後まで頑張った選手に対するお祝いみたいなものや。
無理せんでもいいやつやけど、出たいんやろ?」
頷く息子。
「行くだけ行って、調子が悪くなったら帰ったらいいし、終わり間際に顔だけ出してもいいで。」
とりあえず、顧問の先生には、息子の調子が悪いことを連絡し、もし、息子が参加出来なくても、ハイレモン(ラムネ菓子)を持って行くので、チームメイトや今日来られる高校生達に渡していただけるようお願いしました。
そんな中で、集合時間間際に、
「頑張れそう。」
と、息子は参加することを決めました。
この日は、保護者にも観戦が許可されていたので、主人はビデオカメラを、私は父のカメラを持って、学校へ向かいました。
コロナで中止になってしまった3月の卒業試合も兼ねていたので、卒業生の保護者もたくさん来られていました。
3年生チーム対2年生チーム、
高校1年生チーム対2年生チーム、
3年生チーム対1年生チーム、
高校1年生チーム対3年生チーム、
2年生チーム対1年生チーム、
息子は、最後の試合は思うように動けていませんでしたが、この日、解散するまで参加することが出来ました。
試合の後、3年生チームのキャプテン、卒業生チームの元キャプテン、新チームのキャプテン代行が挨拶し、最後に顧問の先生の挨拶がありました。
「今年も府大会突破はならなかったけれど、涙を流して悔しがる姿を見て、全力で努力し続けてきたからこそだと思うし、そういう時間を過ごせたということは本当に良かったと思いました。
3年生、卒業生は、サッカーでもいいし、他のことでもいいから、何か一つ情熱を注げるものを見つけ、そのために精一杯努力し、頑張ってください。
1,2年生は、次の大会に向けて、全力でサッカーを頑張りましょう。」
その後、ゴール前で、卒業生を含むチーム全員、そして、3年生と先生の写真を撮り、解散となりました。
部活に参加することさえ難しい時期があった息子は、思うようにサッカーは出来ませんでしたが、みんなと同じように精一杯の努力を続け、誰よりも悔し涙を流してきたと思います。
そういう時間は、誇りに思っていいのでしょう。
よく頑張った!
そして、
やっと解放される!!
一つの幕が下りました。