先週、3日は息子のメンタルクリニックの日でした。
車のバッテリーが上がってしまい、一週間延期になっての通院です。
この日のカウンセリングは、息子が45分、私は15分。
「『少しずつ調子が良くなってきた』と、本人は言ってますけど、どうでしょうか?
調子が悪いときも多かったのですが、23日は家族でサッカーを観に行ったり、この土曜日には、やっと部活に参加することが出来ました。
部活に行ったあとで『早く病院に行って、先生と話したい!』って言ってたので、『頑張った!』と先生に報告したいのかなぁと・・・。」
「そうなんですね。
実は、彼から最初に話が出たのは、テストのことでした。
『テストも受けられなかったし、宿題とか勉強も全然出来なかった。』
と言っていました。」
「テストの時期なので、〇〇の調子が悪いのはそのせいもあるかもしれないと思っていました。
それと、〇〇が、
『自分の調子のいい時間と、通級の先生が空いてる時間とは違う。』
『担任の先生の空いている時間と自分の調子のいい時間が合ったら、別室に行けるかもしれない。』
と言うので、可能性は多い方がいいと思って、担任の先生にも空き時間を教えてもらうことにしたんです。
一週間の時間割に先生の空いている時間に丸したものをくださったのですが、それを見たとたん、〇〇が『うわ~っ!』とパニックになってしまって、それからしばらく調子が悪くなりました。
みんなはこんなに頑張ってるのにって、プレッシャーになってしまったのですかね・・・。」
「そうかもしれませんね。
周りはそういうつもりじゃなくても、彼自身が自分を責めてしまっていて、それが体調に表れているのだと思います。」
「最近、『呼吸がしにくい』って言うので、アレルギー性鼻炎があるせいかなぁと思って耳鼻科に連れて行ったり、『歯が痛い』と言うので歯医者に連れて行ったりしたのですが、歯医者さんには『抗うつ薬とかの薬のせいで歯茎が腫れる場合もあります。』と言われましたが、どうも気持ちのせいみたいです。
夜に調子が悪くなることが多くて、突然、全く動けなくなってしまうことがあるのですが、あれは本当に動けなくなるのですよね?
起き上がることも出来なくて、横に布団を敷いてそこに寝かせるのがやっとなのですが、今まで何ともなかったのに、急に『えぇ~っ!?』って感じなんですが、そういうこともあるんですよね?」
「突然体が悪くなって、そういう状況になることはないと思いますが、彼の心は『体を動かすことも出来ない状況』になったのだと思います。
彼のそういう気持ちを受け止め、『動けないんやね。じゃあ横に布団を敷くからそこで寝よう。』って、それでいいと思います。」
「それと、部活のことなんですが、彼は、
『先生から『試合に出るか?』と聞かれて、出ようかどうしようか迷ったけど、出たらまた調子が悪くなるかもしれないと思って、自分で出ないって決めて、『やめときます。』って断ることが出来た。』
そう話してくれました。
今までの彼だったら、多分、周りに言われるまま、無理してでも試合に出ていたと思うのです。
『自分の状況を判断して、自分の出来ることを頑張ったよ。』ということだと思います。」
それはまた、〇〇自身がありのままの自分を受け入れつつあるということなのかもしれません。
少しずつ・・・葛藤しながらですが・・・。
「部活に出られたことを喜んでいたのかなと思ってましたけど、一歩先に進んでるんですね。」
先生は、うんうんと頷いていました。
続く診察では、息子は、
「調子が良くなってきてる気はします。」
と、答えていました。
「それは良かった。
夜は眠れてる?」
「はい。」
「ご飯食べれてる?」
「はい。」
「カウンセリングでは話せた?」
「はい。」
「お母さんから見て、どうでしょう?」
「調子が悪い日も多いのですが、この土曜日には少しだけクラブに参加したり・・・。
本人も『良くなってきてる』と言ってるので、良くなってきてるのかなぁ?と・・・。」
「良くなってきていると信じましょう!」
先生に療育に通っている「脳神経リハビリテーションセンター」から預かってきたパンフレットをお渡しし、
「もし、療育の内容や情報の交換というか、〇〇のために出来ることがあるなら、『ご連絡いただいたらお伺いします』とおっしゃっていました。」
と、お伝えしました。
次の診察は13日後で、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。
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