11日は、息子のメンタルクリニックの日でした。
息子の担当の心理士の先生が決まり、カウンセリングが再開しました。
息子が50分で、私が10分くらい。
今度の先生も、話しやすそうな女性の先生でした。
前任の先生から詳しく引き継いでくださっていたこともあり、息子もこの2ヶ月ぐらいの間に話したいことがいっぱい溜まっていたようで、初対面の先生でしたが、しっかり話が出来たようです。
「どんな様子でしたか?」
と、息子のことを聞かれ、
「不安いっぱいな様子ですが、
『クラブが再開したら、今度こそ頑張るんや!』
という思いが強くて、毎日、走り込みや筋トレなどよく頑張っています。
でも、頑張っても、頑張っても、部活でうまくいくイメージが湧かないのか、
『こんなんやったらあかん。』
『もっと走った方がいいやろか?』
って、不安になって調子が悪くなってしまうんです。」
「『先輩と一緒に練習したり、自分でもトレーニングをしているけど、自信が持てない。』
と、話してくれました。
出来たことに目を向けて、
『こんなにも頑張ってるやん、すごいやん。』
って確認し合いました。
前任の心理士からも、『お子さんにしっかり寄り添ってくださるお母さん』だと聞いていますので、きっと、ほめる声かけをしてくださってると思いますが、これからもそれを続けていってください。」
「ちゃんと寄り添えているのか分かりません。
いつも迷ってばかりです。
明日、3年生になって初めての登校日なんですが、休校中の課題にもほとんど手を付けていなくて、中にはプリント一枚とか、ちょっと頑張れば出来そうなものもあって、声をかけてそれだけでもさせるべきかどうか、すごく迷いました。
私もそうなんですが、友達とか先生とか、
『やる気さえあれば、これぐらい出来るんじゃないか?』
って、思うぐらいの課題もあるのですが、でも、それが万が一本人にとっては難しいもので、『出来ない』となったときに、せっかく積み上げようとしている自尊感情が、また崩れてしまうんじゃないかと思ってやめました。」
「今までそういうことはありましたか?」
「そういうことというか、去年の夏休み、調子が悪いながらもほぼ毎日部活に参加して頑張っていた時期があったのですが、それを認めてくれた上で顧問の先生から、
『サッカー以外のことも頑張って、これから最高学年としてみんなを引っ張っていってほしい。』
と励まされ、それ以来、不安が強くなってしまい、部活にさえ行けなくなりました。
『こんなに頑張ってたのに、みんな分かってなかった。』
って、言ってました。
不安と闘いながら生活することが大変なことは分かっていても、本人がどれほど大変なのかは私も分かってはいません。
部活が始まったら今度こそちゃんとやれるようにと、自主練習を頑張っていることが、多分、〇〇にとっては精一杯なのかもしれません。
その上『これも頑張ろう』って言われると、
『もっと頑張らんなあかん。』
『自分には、もう無理や。』
って、なりかねなくて、ますます調子が悪くなってしまうような気がするのです。
不安に負けないように、とにかく今は自尊感情を育てていかないと、学校や社会に出ていくのは難しいんじゃないかと思っています。」
「そうですね。
これからカウンセリングを通して、不安との向き合い方を考えていきましょう。」
心の中で何度も繰り返し考えていたことを、言葉にして聞いてもらえるだけで不思議と安心するのですね。
久々のカウンセリングということもあって、それを実感しました。
診察では、息子は、
「やろうと思っていることは頑張れてるけど、
『こんなんでだいじょうぶなのか?』
と思ってしまって、ここのところ調子が悪いです。
『もっとやった方がいいのか?』
とか、
『違うやり方の方がよかったか?』
って考えてしまいます。」
というようなことを話していました。
「出来たことに注目してくださいね。
よくやれてると思いますよ。
カウンセリングの先生とは話せた?」
「はい。」
「お母さんから見て、どうですか?」
「私から見ても、毎日、本当によく頑張ってトレーニングしていると思うのですが、頑張っても頑張っても、
『こんなんでだいじょうぶかな?』
と、不安になるみたいです。」
「出来ていることをどんどんほめてあげてください。
薬はこのままで、カウンセリングを続けて様子を見ていきましょう。」
次の診察は3週間後で、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠」を処方されました。
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