レクサプロの量を増やしてから1週間ぐらい、息子はものすごく調子が悪そうでした。
「落ち着かない! 落ち着かない!」
と、そわそわして動き回り、宿題も手に付かない様子で、また、夜もなかなか寝付けない様子でした。
薬の副作用かと心配していましたが、10日目ぐらいから急に息子の機嫌が良くなり、朝の行き渋りもなくなりました。
そして、
「FC(サッカークラブ)に戻りたい!」
と、言うようになったのです。
「11日から行っていい~?」
と、息子が聞くので、
「いいよ。でも、薬が落ち着いてからな~。」
と、私は答えました。
昨日は、息子の通級に通う日。
その日の朝、通級の先生から電話がありました。
息子が担任の先生に「FCに復帰する」と言ったようで、担任から通級の先生に相談があったようです。
通級の先生が言うには、今、クラブに復帰させるのは良くないと思うので、通級の時に息子に話をさせてほしい、また、その前に親の考えを聞かせてほしい、ということでした。
私は、
春にサッカークラブに入って、息子が自信を失くすとともに調子が悪くなってから、今なお完全には良くなっていないので、また急激に悪くなってしまうのではないか、と、不安があること。
でも、「やりたい」と言う息子の意志は尊重したいと思っていること。
また、息子は、何かにつけうまくいかないことが多いけれど、あきらめるのではなく、チャレンジしてみようという気持ちを持っていてほしいし、もし、うまくいかなかったとしても、チャレンジした結果、失敗してもいいんだと思ってほしいこと。
だから、薬が落ち着いたら行かせようと思っていること
を伝えました。
「春にクラブに入って、大変な状況になりましたよね。
私は、あの時以上に〇〇君がダメージを受けないか心配なんです。
これまでも、不登校になりそうな感じの時が何度もあったので、さらに大きなダメージを受けて、〇〇君が〇〇君らしくなくなり、ひきこもって学校にも来られなくなるのではないかと心配しているんです。」
と、先生は仰いました。
「もちろん、私も心配です。
でも、本人がやりたいというのを、うまくいかないかもしれないから、あきらめさせるのはどうかと・・・。」
「うまくいかないと思いますよ!
春から半年経って、チームの子と〇〇君との実力の差はさらに大きくなっていると思います。
小さな頃からサッカーを続けている子がほとんどの中で、〇〇君は、サッカーの経験が少ない上に体を動かすことが苦手です。
勝ち負けが関係するクラブは、スクールと違って厳しいことも求められると思います。
100%を必要とされる状況の中に50%の実力しかない〇〇君を入れることは、無謀だと思います。
〇〇君が100%の力を出せて、尚且つ自信を持てる場所でないと、今よりもっと大変な状況になると思います。」
確かにそうです。分かってはいるのです。
不器用で体を動かすことが苦手な上に、情報の理解や処理能力、今はメンタルまでもが問題ありです。
でも、サッカー以外に興味を持てないので、他のことをさせようと思っても難しいのです。
好きなことと苦手分野が、どうしてこうも重なり合うのでしょう。
それでも、クラブに戻りたいと言って、腕立伏せやジャンプのトレーニングを始めた息子の、久しぶりに見る生き生きとした姿を壊したくはないのです。
「まず、なぜ、クラブに戻ろうと思ったのかを聞いてみて、クラブに戻ることによって、こんな状況が起こるかもしれない、ということを話してみたいと思います。
そうなったらどうするのかを考えて、その上で〇〇君がやりたいと言うなら、止めることは出来ないと思っています。
話をさせていただいてよろしいでしょうか?」
先生は、そう仰いました。
「よろしくお願い致します。」
それは、息子がクラブに戻る前に、きちんと話し合わなければならないことでした。
先生から話していただいた方が、息子も冷静に考えてくれるかもしれません。
先生の意見、そして、医師の意見も聞いた上で、慎重に答を出そうと思います。