皆様方は、妻と口論をしたことのない人であれば幸いです。そのような方はまさに愛によって結ばれていらっしゃる方々です（コリント第一１３：１～８）。聖書は愛のない生活は、ただ鳴り響くシンバル、つまり不愉快な騒音のようなものと教えています（コリント第一１３：１～３）。しかし、人間は不完全であるゆえに、少しの思い違い、コミュニケーション不足から「妻の口論」が生じてしまうことがあるかも知れません。聖書の箴言は「妻の口論」に関し、次のように記しています。
「愚鈍な子はその父にとって逆境を意味し、妻の口論は、人を追い立てる雨漏りのする屋根のようだ」（箴言１９：１３）
現在の住宅は、質の向上によって屋根の雨漏りが生じることはないかも知れません。しかし、ご年配の方であれば、第二次世界大戦後、しばらく住宅の修理が遅れ、雨漏りの生じる家がありましたので、雨漏りの経験をされた方がいらっしゃるかも知れません。雨漏りのする家は、雨が強くなるにしたがって、最初は１カ所の雨漏りが次第に広がって、あちこちから雨漏りが始まり、ひどい場合は居場所がなくなるかも知れません。箴言は上記の通り、「妻の口論」は、「人を追い立てる雨漏りのする屋根」に例えています。「人」は、夫や子供を指しています。道理を超えて妻が口やかましくするなら、その家は、家族の居場所がなくなる「雨漏りする屋根」のようになるのです。家は家族の安らぎの場、憩いや歓びの場、安全安眠な場、子育ての場、夫婦が生涯を共にする場、友を招き食事をし交友を楽しむ場でなければならないことはいうまでもありません。
続く箴言は「思慮深い妻」について次のように記しています。「父祖からの相続物は家と富みであり、思慮深い妻はエホバからのものである」（箴言１９：１４）。
思慮深い妻は、エホバからの知恵や識別力を学び、それを適用し「有能な妻」と呼ばれ、「賢い妻」であり「自分の家を築き上げ」、称賛を受けます（箴言１２：４；１４：１；３１：１０～３１）。
さらに、聖書は妻に対し、「妻は夫に対して深い敬意を持つべきです」と教えています（エフェソス５：３３）。そうすれば、夫は「自分を愛するように妻を愛する」ことが容易になるのです（エフェソス５：３３の前半）。妻に対し、聖書は「言葉によらず妻の行状によって」、「自分の夫に服しなさい」と教えています（ペテロ第一３：１）。そうすれば、夫は深い敬意のこもった妻の貞潔な行状を見て、妻にいっそう引き寄せられるのです（ペテロ第一３：２）。それゆえ、妻は外面より内面の美しい人と成るように次のように勧めています（ペテロ第一３：３）。「むしろ、もの静かで温和な霊という朽ちない装いをした、心の中の秘められた人を飾りとしなさい。それは神（エホバ）の目に大いに価値のあるものです」（ペテロ第一３：４）。
このようなエホバの教えを妻が学び、適用するなら、「思慮深い妻」、「賢い妻」、「有能な妻」となり、「雨漏りのする屋根」に例えられる「妻の口論」は生じることはないでしょう。「有能な妻」に恵まれた夫は弱い器の女性・妻に誉を配することができるでしょう（ペテロ第一３：７）。エホバ神から出る教えは、私たちを益し、平安と義が満ち溢れるようになり、しかも永続するのです（イザヤ４８：１７，１８）。
「声ばかり 元気」と婦人 ユリ出荷 今日の一句
道端に咲いていた「グロリオーサー」
