3月後半はいつにもまして公私多忙&多難でBLOGもサボってしまいました。何人かの(貴重な)読者の方からは、「第1BLOGも(この)第2BLOG「英語と書評 de 海馬之玄関」も更新しておられないようですが、もうネット界から足を洗われるのですか」というお問い合わせもいただいたくらいです。あのですね。そんなことはありません。
無理なくマイペースで、書きたい時に書きたいテーマを(少し調べて、ほんの少し考えて)書く。
これがネット活動を続ける上での私の信条です。まだこの世にBLOGなるものがない頃、本家サイトを立ち上げてから5年と3ヵ月。この信条というか方針に従ってゆるゆると来ました。吉田拓郎の『今日までそして明日から』の歌詞じゃないけれど、明日からもそうしていくつもりです。
とはいえ、「ゆるゆる」ではすみそうもない。それほどこの2週間あまりの間にも書きたいテーマというか考えたいテーマ、皆さんのご意見を伺いたいテーマやイシューは沢山ありました。
一昨日エープリルフールの前日(31日)に発表された民主党前原代表の辞任やことここに至る偽メール事件の顛末。同じ日、中国の胡錦濤国家主席が日中友好団体の訪中団に対して「靖国神社参拝をやめれば首脳会談に応じる」と述べたという報道。私はこれマジ一日フライングの胡主席のエープリルフールかと思いました。だって、別に日本からお願いして中国の主席にお会いいただく必要も義理もないですからね(笑)。
KABUの、一応、専門である法律と教育の分野でも俎上に乗せたいテーマは盛りだくさん。例えば、オウム真理教の松本智津夫被告の控訴棄却(27日)と山口県光市で起きた母子殺人事件最高裁口頭弁論に弁護人が欠席するという「死刑反対派」からのホワイトデーのパワープレー(14日)。2005年度の教科書検定作業では「発展的記述」が大幅に取り入れられたという文部科学省の発表(29日)、あるいは「2010年度にも小学校で英語を必修」にすべしという中央教育審議会外国語専門部会の提言(27日)などです。
そして、なにより王ジャパンのWBC優勝(21日)・・・。キャー! と嬉しい悲鳴を叫びたい状態です。今後、両方のBLOGで反芻しながらこれらのテーマも少しづつ取り上げていきたいと思います。
それにしても2週間の間にもいろんなことが起こるものです。今後のBLOG運営を考える身としてはそれを痛感してしまいます。「万物は流転する」、ギリシアの哲学者ヘラクレイトスのこの言葉は真理だよなと思ってしまう。けれど、「万物が流転」するのは何も政治や裁判やスポーツの世界だけではありませんでした。昨日、久しぶりに地元の新百合ヶ丘を歩いていてそう感じました。
な、なんと毎朝いつも「新聞とセブンスター」を買っていた改札前のキオスクが今日(4月2日)で閉店! 新百合ヶ丘は現在宅地造成ラッシュで、それにともない(利用者の大幅増を見込んでか)、小田急線新百合ヶ丘駅はほとんど建て替えに近い大工事が始まっています。それにともない現在の駅ビル施設の一部も取り壊されるということ。
東京都江戸川区の新小岩(←ちなみに「新小岩」は葛飾区です!)から川崎市麻生区に引っ越してきてちょうど10年。この8年間はほとんど毎日利用していた「改札前の売店」がなくなるのは信じられない。実感が湧かない。けれど否応なく明日月曜日の出勤の時にはその現実を目にするのでしょうね。売店の人も「閉店のことは最近聞かされていきなりでびっくりした」、そして、仕方がないことだけれど、「悲しい」「寂しい」と言っておられました。
バブル期に計画されバブル崩壊とともに15年間放置されていた新百合ヶ丘の造成計画も、日本の経済再生とともによみがえったこれはその顕れなのでしょうか。地域エゴといわれようと、「都心まで30分足らずの武蔵野に残る貴重な雑木林をいまさら開発しなくてもいいじゃないか」「駅の売店を取り壊さなくてもいいじゃないか」と思わないではないです。
以下のサイトはそんな地域住民が立ち上げられたものですが、実際そのトップページの(この記事の冒頭にも借用させていただいた)画像に写っている緑の8割は現在もうなくなっています。そこに住んでいた狸さんもイタチさんもいなくなった。しょぼん。しょぼんです。
・開発に直面する小田急新百合ヶ丘万福寺の森
別れがあれば出会いもあるある(?)。昨日、4月1日、素敵な場面を目撃しました。貧乏暇無の私がよく利用する地元の図書館で小さな小さな<革命>が起きた場面をです。
川崎市では行政改革の一環として民間業者への図書館業務の一部の委託をすすめています。そして平成18年4月1日の昨日から、(それまでの返却業務に加えて)貸し出し業務も民間業者が行うようになったのです。しかも、私の地元の麻生図書館は、私のお気に入りの有隣堂(←新百合ではイトーヨーカ堂に入っているあの本屋さん)が受注したとのこと(★)。
昨日、開館直前の9時20分頃、(おそらく有隣堂の受注と受注業務運営の責任者の方と思われる)背広姿の方々が、実務担当の皆さんを集めてブリーフィングをやっておられた。「有隣堂新百合ヶ丘店の将来(?)と行政サーヴィスの分割民営化の成否は皆さんの肩にかかっている。ガンバロー♪」てな派手な感じではありませんでしたが、気合の入った清々しいミーティング。その場面を目撃したのです。
そして、昨日から有隣堂の皆さんは[有隣堂]というネームプレートをつけ、昨日までの市職労組をイメージさせるブルーの作業着(?)ではなく有隣堂カラーのグリーンのエプロンを着用されていた。このささやかな革命を目にして、「改札前売店閉店」の痛手が少しは癒された気がしました。
図書館の職員と言えば、特に、東京・神奈川・千葉の公立図書館の司書と言えば「空想的絶対的平和主義」や「妄想的人権原理主義」あるいは「反主権国家の世界市民革命推進論」を唱える人々の巣窟の観があります。業務の一部とはいえそこに民間が参入した意義は小さくないのではないか。これで市民の常識が少しは図書館に反映されることになるのかもしれない。私はそう考えそう期待しています。
図書館の仕事は奥が深い。私は日本とアメリカの大学で「図書館学」「書籍分類学」の講義を受講して「図書館の運営はそれ自体が人類の知的遺産を守る知的財産だ」と感じました。けれど、実際の図書館の運営に(これが言い過ぎなら、「図書館の運営のすべてに」としましょうか。)それほどの専門性が必要ではないこともまた事実でしょう。ならば、今後、返却・貸し出し業務だけではなく、図書の購入という、市民のニーズに応えるという基準から見た場合、民間の書店の方が遥かに優れたノウハウを持っている業務も委託すべきではないか。有隣堂の皆さんのある種の高揚感を目撃してそう思いました。
出会いがあれば別れもある。今日は駅の改札の売店の最後の日。最後に、新聞とタバコを買いに行こう。そして、少し曇っているけれど新百合ヶ丘~柿生の線路沿いの桜を見に行こう。桜咲く。そう昨日から新年度。今後ともマイペースで「急がず弛まず Slow and Steady」でBLOGを運営していきます(圭子先生! ウサギよりカメが<速い>のですよ。結局!←身内&ローカルネタです)。今年度も宜しくお願いいたします。
★資料:川崎市図書館のプチ革命
●貸出カウンターの委託化について(お知らせ)
川崎市立図書館では、平成16年度からインターネットによる予約サービスの開始等に伴う急激な業務の増加に対応するため、分館・閲覧所を除く地区館7館で返却カウンター業務等の委託を行ってきました。
さらに読書相談や地域・学校への読書活動支援をより活発化するため、平成18年4月1日から貸出カウンター業務の委託を行うこととなりました。
貸出カウンターの委託を行うにあたり図書館では「川崎市立図書館運営検討委員会」を設置し、図書館の将来的なサービスのあり方についての検討を加えてきました。その結果、職員がより専門的で高度な業務に専念できる体制の強化が必要という結論となりました。
また、利用者向けのアンケートも実施し、できるだけ多くの皆様のご意見も伺ってきたところです。
今後は、資料の一層の充実に努め、より皆様に愛される図書館を目指し、職員一同更なる研鑚努力を重ねて行く所存です。また、委託をうけた業者ならびに従事する職員の指導も怠りのないようにいたします。市民の皆様には、一層のご理解とご支援をいただけますようお願いいたします。
1 委託する業務
�貸出、返却カウンター業務
�配架・書庫出納業務
�資料回送処理業務 その他
2 受託業者名
川崎、幸、高津、宮前、多摩図書館
(株)ワンビシアーカイブズ
中原図書館
(株)北野書店
麻生図書館
(株)有隣堂
3 委託契約期間
平成18年4月1日~平成21年3月31日(3ヵ年)
図書館業務、楽しそうです。小学校で図書委員をやって以来(大昔?笑)楽しい仕事だな、と思っていますが、図書館員の人たちってなんであんなにつまらなそうにしているのでしょうね。
この写真のおば様には、雑誌フリーク&のど飴フリークの私も頻繁にお世話になっています。私は新ゆり居住歴19年なので、売店と自分とどっちが長いか忘れましたが(たぶん売店)、週刊文春と週刊読売は、たぶん10年以上、ここで毎週買っています(週刊朝日は、都内で買ったほうが1日早く買えるので都内で購入)。
今の時間ならまだ開いているってことかな。今からちっと駅に行ってくるか~。
図書館のことも初めて知りましたが、これは良いことですね!
それと、おっしゃるとおりです、カメの方が結局速かった(早かった)んですよね。この一言で大変うれしくなりました。わかりました、私も新学期、もう少し自信を持ってがんばります!
北海道でもそうですか! やっぱ、戦後民主主義の勢力の強いところではみんなそうなるのでしょうかね。仕事は「悪」という思想が染み付いて離れないのでしょうか。
そんな日教組や図書館職員が「子供達のため」とか「地域に人権意識をねづかせるため」私達は努力していますなんか言うのを聞くと、悪い冗談だとしか思えないです。あのね、自分の頭の上の蠅をちゃんとおってから他人様にはもの言いなさいと言いたくなる。
彼等ほど図書館学の知識はなくとも笑顔でやりがいをもって働いている民間の方の方が利用していて100倍とは言わないが、98倍は気持ちがいいですよ。
仕事は「資本家」や「国家独占資本」から搾取されることなのかもしれないけれど、どうせ働かなくてはならないのなら、気持ちよく働くのと仏頂面して働くのとは後者が1000倍とは言わないが978倍は精神衛生にも地域にもいいと思います。
風の便りでは、これからしばらく早朝(笑)出勤とのこと。でも、私の通常出勤とあんまりかわらんがね。しかし、実際の時刻にかかわらず変化は大変ですよね。よろしかったら、また新入社員諸君の話聞かせてください。
この写真のおば様(私も顔にはなじみあり)が、もう
エプロンをはずし、店の外にでて、常連客らしき人に
「7時になったとたんに閉店する」
と説明していました。私も思わず、お世話になった旨
挨拶?してしまいました。
まつもと「ここがなくなると皆さん残念でしょう。駅の改修工事が終わったら、またできるんでしょう?」
おばさま「お客様の声が上がれば、できると思います。当分の間は、駅員に売店で買い物したいといえば、駅構内に入れてくれますよ」
影響されやすいので、私も記念写真を撮ろうかなと思ったが、
やっぱやめました。
日曜日は、今生の別れと思っておばさまとお別れしたのに、
月曜に通りかかったら、店を開けて掃除をしていらっしゃいました;;;
すみません、今度はもっとローカルに特化しないことを
書きます
遅刻恐怖症ののろま
には、どんな時間だって早朝なのでした!
同じ「松本先生」でも清張先生のお話しを読んだような気になりました。私が売店のシャッターにシャットアウトされた1時間少し前にそんな会話が、けい子先生と売店のおば様方の間で行われていたとは! ふむふむ。謎が解けました。で、なんかほっとしましたです。人情紙風船ではなく人情熱い新百合ヶ丘!
実は、先生のグループの「花見」の画像一枚、無断拝借してしまいました。「この記事にはどうしてもこれしかない」と思うピッタリの画像だったので、ついやってしまいました。すみません。許してください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/30653293.html
お礼に、近々、匿名でお菓子を差し入れさせていただきます(? ←「匿名」は不気味だわな)。
ちなみに、しのぶさまは、私から知らされて、ここのサイトを少なくとも一度はごらんになっているようです(本人から聞きました)。
匿名で差し入れなんかしたら、今のご時世「毒入り?」って思われてしまうので、勉強会にゲスト出演したらいかがでしょうか。ゆるゆるしているので、KABUさんには物足りない会になってしまうとは思いますが、まあ、いろんな意味でそれがすっきりするでしょう(笑)。9日はたぶん行く予定ですが、16日は休む可能性があります。
で、いつも遅刻しないように、
日曜日は朝一から麻生図書館で予習というか準備しています。だから、「匿名での差し入れ」と考えたんですけどね。
うん、タイムでしたよね。今週号ですよね。うん、楽しそうだな。教材をタイムに合わせるという姑息な手もありですよね。ふふふ。連絡します。