英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

so serious と too serious の違い

2005年07月27日 16時36分33秒 | 街は英語教育の素材の宝庫

 

英語のネーティブスピーカーの先生方への指示書を書いていてふと気になったことがあります。

「このマニュアルに書かれていることはあくまでも教える上でのガイドランです。つまり、一字一句このマニュアル通りにレッスンをする必要はありませんし、貴方が担当されている生徒の英語力が順調に伸びないようなら、このマニュアルに従うべきでもありません。そのような場合には、教務担当のアドバイザーにご相談ください」というどの英語学校にもある規則を見直していた時のことです。

そうだよな、規則なんて憲法から道路交通法や英語学校のマニュアルまで
だいたいこんなもんだよ。それを、

生徒のTOEICスコアが上がっていないだ?
それは生徒自身の責任か、または、教材とカリキュラムを作成している部署の
責任だろう。私はこのマニュアル通りにやってきたのだから、少なくとも私には
何の責任もないことは明らかだ! グーテンアーベント イッヒリーベディッヒ

なんて言い出すのは、ドイツ人か日本の小役人だけだよ。本当、
"Don't be too serious." だよな、と。あれ?

"Don't be" の所は、"Don't get" でもいいのだろうけれど、
その後ろは"so serious" かな "too serious" かな?

"so serious" と "too serious"はどう違うのかな? 『ロイヤル英文法』には「非常に」と言う意味で so と too を用いるときには:so は「とても」という意味で:too は「限度を超えている」ことを表す(改訂新版p.339)と書いてあるけれど、これでなんとなく使い分けられるようだけれども、でもどうもピントこない。気持ちが悪い。で、同僚のアメリカ人達に聞きました。喧々諤々。

まず、「マニュアルを杓子定規に運用する必要はないですよ」に続くのは、
"Don't be too serious." で全員一致。

次に、面接かなんかに呼ばれて、ガチガチになっている the interviewee に
「そう緊張しないで」と優しくかけた声の次に続けるとすれば
"Don't be so serious." だよね、とこれも全員一致。

じゃこれどう違うの? どう使い分ければいいの?
喧々諤々。喧々諤々。

結局、社会的なある行動について、適度な"seriousness"の度合いを測る何らかの
基準があってそれを生真面目に実行しようする相手に言う場合は、
"too serious"
それに対して、その人の意識とか態度が平均にくらべ過度に緊張しているような
場合には、"so serious"

だから、「秘書検定」とか「社内接客技能テスト?」とかの「接客応対実技試験」(笑)の日に、one of examinees の彼とか彼女が、がちがちで、技能項目を不自然なほど馬鹿丁寧に実演してかえって印象が悪く落第点になってしまいかねないようなときに、優しい試験官が、「もう一度チャンスをあげるよ。始めからやろうよ。Take it easy! It's just a piece of cake.」の次に続けるのは、

"Don't be so serious, nor be too serious."になるのでしょうかね。皆様はどう思われますか?

 




ブログ・ランキングに参加しています。
応援してくださる方はクリックをお願いします


 ↓  ↓  ↓

にほんブログ村 英会話ブログ


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
too serious? so serious? (ハイジ)
2005-07-28 00:56:13
興味深く読ませていただきました。



too serious はあるseriousnessの基準を超えている、との分析には賛成です。

まぁ、もともとseriousnessなんて測定できるものはないですが、一般に「ここからがserious」と "agreed" された基準を超えている、、言い換えると客観的に見てseriousってかんじでしょうか。



それに対して、so seriousはもっと主観的な感じを受けます。

相手の様子を見て、「あ、この人seriousになってるなぁ」と思って、"Don't be so serious."って出てくるのだと思います。

でも、これはあくまで主観的なもので、時として言われた相手が、"I'm not being serious at all." と返してくる場合もあるかもしれませんね。





返信する
だいたいわかるけれど・・・ (KABU)
2005-07-28 13:57:59
>ハイジ先生



コメントの通りだと思います。本文でも書いたロイヤル英文法の説明で一応わかるのですが、客観的と主観的といっても実際には曖昧になってしまうのですよね。だから、上ではわかりにくいけれど「社会的基準」とかいう概念を持ち出したのですが、社会的基準も所詮、主観(=意識)の塊ですからね(汗)。



それと、これは皆から「却下」されたのですが、あるアメリカ人が「too serious は、過去とか将来のことについて言い、so serious は現在のことについて言うんじゃないか」と言われました。なんかいい線いってるなと思ったけれど、He was so serious at the last meeting. はどうだ、と。なんか、意志未来と単純未来、法とアスペクトの深みにはまりそうでそれ以上は考えませんでした(笑)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。