ブログ仲間のSatti姉さんのほぼ1年前の記事(転載日・2011/2/28(月) 午前 10:24)を、今年が「政権再交代」の年になることを念じて再録させていただきます。蓋し、正に記事に同感。
畢竟、「真正」なる形容句を自称し、他者に「不真正」なるラベル貼りをすることは(もちろん、それはそれで論者の自由でしょうが)「真正」であるか「不真正」であるかのメルクマールが、例えば、刑法の「真正不作為犯vs不真正不作為犯」のように明確で公共的な定義によるものではない以上(自分が、「真正」と「不真正」の識別をする<力士>でありかつ<行司>でもあるような、)自己満足に過ぎない。少なくとも保守系有権者のマジョリティーにとってはそうであること。
このことを「真正保守」なりを自称する論者は自覚すべきである。そう私は考えています。蓋し、現実の政治過程においては、「真正保守」なるものは百害あって一利くらいのものでしょう、と。
而して、私自身は、自民党は民主党の自滅による「棚ぼたでの政権奪回」ではなく、(外交政策は言うまでもなく)経済産業・金融財政・社会保障政策を一貫したものに錬磨した上で、中原に鹿を追うべく戦う野党に変身すべきであろう。そのためには執行部の再編も躊躇すべきではない。谷垣「現執行部批判→現執行部支持→現執行部批判」と紆余曲折の結果、「正規の手続きに則り可及的速やかな総裁の交代」を求めたい。と、現在ではそう考えます。
谷垣さんご苦労さん、と。 そして、小池百合子・稲田朋美・丸川珠代・山谷えり子の総裁・幹事長・政調会長・総務会長の新執行部カルテットでの、(甲)政権奪還と、(乙)小泉構造改革の再発進と地方再生の同時実現を。そう私は念じているということ。
けれども、以下再度転記させていただくSatti姉さんの主張には現在も強く共感しています。畢竟、「新しい酒=政権奪還とその後の自民党政権」は「新しい革袋=新執行部」に入れなければならないのでしょうが、しかし、それらの酒も革袋も「真正保守」なるものではあり得ないだろうということです。
尚、自民党の再生を巡る私の基本的な考えについては
下記拙稿をご一読いただければ嬉しいです。
・政権奪還の順路☆自民党に期待すること/期待すべきではないこと
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/20d2288d431fa8a920aafe0b3e2a88ad
・再掲★海馬之玄関は自民党現執行部支持に舵をきります
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4e43aff2db9bc840311e5eb224ce011e
・<改訂版>自民党再生の<切り札>はハートのロイヤル・フラッシュ!
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/8bd5772b8bc62b1363e0f9ba165a5721
・覚書★保守主義と資本主義の結節点としての<郷里>(上)~(下)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/bdcdd6661ad82103a6d8d07d93eb7049
稲田氏を総裁にと言う声は、一昨年の衆議院選で、自民党が下野した直後から、
そういう声が一部で高まってきたと聞く。
しかし、稲田氏はまだ政治家としては若手、新人の部類だろう。
前途有望な政治家だと思う。強固な保守理念、国会質問の鋭さを持った人だ。
しかし、自民党が政権奪還すれば、総裁は、総理となる。
総理は、党内をまとめるだけではない。野党との交渉能力が必要だし、
官僚にバカにされずに、言いなりにならずに、けんかをせずに使いこなせ
なければならない。行政経験がものを言う。
立派な政治理念を語るだけでは、到底つとまらない。
まだ議員二期目の行政経験では、いくら弁護士出身でも無理だと思う。
安倍氏を後見人にして、稲垣氏を総裁にという意見がある。
政治に後見人などという甘ったるいことは通用しない。
菅首相の後見人だった仙谷氏の例を見ればわかる。
所詮総理は自ら決断するしかない。
それに、自民党が真正保守政党になるべきと言う、強固な保守層の意見は、
一見もっともに聞こえるが、自民党が強固な保守だけの政党になれば、
少数政党に落ちてしまうことは明白だ。
それでいいのだろうか。そこから大きくしていくことは、到底不可能だろう。
どこかのブログで読んだが、社会党が、意見が異なる人を排除していき、
その結果、離党者が相次ぎ、筋金入りの極左だけの少数政党に落ちてしまった、
現在の社民党の悲惨な姿がある。自民党がそうなることを望んでいるのだろうか。
大きな政党は、考えが異なるところもある人たちが、緩やかに団結している、
そういうものなのではないか。
強固な保守層の中には、民主党の工作員が紛れ込んでいると思う。
そして、真正保守政党を目指す、聞こえはいいが、
自民党を少数政党に貶めようとする謀略が
あるような気がする。それは結局、民主党を利することになり、
民主党の長期独裁政権を樹立させることになる。
自民党のリベラル議員を批判する保守層は、民主党の反日、売国ぶりが見えない
のだろうか。自民党のリベラルなど足元にも及ばない、筋金入りの危険な、
反日、売国サヨクたちであることを、本当にわかっているのだろうか。
真正保守だけで自民党が小さくまとまることは、結局、民主党独裁政権を、
存続させるだけだと言うことを、肝に銘じるべきだ。
理想ばかり追わず、この危険な民主党を早く倒すことに全力を注いでまとまるべきだ。
相続は介護の対価ではなく歴史の承継であって、アメリカのように遺産税・相続税は縮小していくべきだと思うのですが。この辺はブッシュ前大統領はよく理解されていたと思います。
自民党も小池百合子のようなリベラルな人には民主党に移っていただいて、保守政党になれば、応援できるんですけどね。