⤴️ブログ冒頭の画像:記事内容と関係なさそうな「食べ物やお料理さん系」が少なくないことの理由はなんだろう?
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4e03beafbd5b690bed61fda9e978db7a
↗️画像はウェブ検索からお借りしています
But he is almost always right; he ought to be, you know,
for he has fourteen years' start of me.
ジーン・ウェブスター先生の「あしながおじさん:Daddy - Long - Legs」(1912)の最後の方にこんな一文⤴️⤵️がありました。
・・・わたしはどうかすると彼の意見に自分のそれを合わせている傾向もなきにしもあらずなんです。But he is almost always right; he ought to be【right】, you know, for he has fourteen years' start of me.
(Letter72, or probably 「should be 74」; AG Oct.3)
【再掲】貨幣価値:「あしながおじさん」に出てくる$35は今の**万円なのかしらね🐙
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/76196a7e22147ac8b22bf51986dfdf8e
これ日本語母語話者の躓きの石のセンテンス。アダルトの方から中学生諸君までいろんなひとにこの一文を訳してもらってきた経験からそう思います。
🐙しかし、大概いつも彼が正しい、彼にはそう感じさせるなにかがあるのです。だって、わたしよりも14も歳上なのですから🐙
躓きの原因は三つ。
【1】セミコロンを無視しています❗️
【2】理由を述べる「for he has ・・of me」を全文にかけていますよ❗️
【3】「**years' start of ~」のとこ辞書に相談してませんね❗️
(「start」のところ見てないでしょう?)
この三点をおさえるとこう⤵️なる。
🍎しかし、大概いつも彼が正しいのです。それもそのはず、わたしよりも14年も先にこの世界に飛び出したのだもの、彼が正しいのも当然というものでしょう🍎
英語史的文法論の要点覚書--異形の印欧語「現代英語」の形成、それは「格変化」の衰退から始まった
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/91718985f1a5d1b7df4c7485a966c123
英語では、何かを列挙する際の大中小の項目分けを除けば、「コロン」が「例示」を表すのに対して「セミコロン」は「補足」を表す。つまり、冒頭の一文でセミコロンの前後は別物であり、よって、理由を述べる「for he has ・・of me」はセミコロンの前にはかからないのです。
パンクチュエーション
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9430334f7fc3d0abd9ca8777d8e0daeb
ということで、冒頭の一文においてセミコロンの後ろは前に比べて「彼を慕うわたしの想い」が語られている「補足」なのです。ならば、「for he has ・・of me」(彼とわたしはもちろん対等な関係なのだけれど、彼の方が14年先にこの世界に参加したんですよね)を、あたかも「he is fourteen years older than me/I」(14歳上)と訳してはならないのです。これは文学的の解釈マターではなく英文法から言えること。
*この感覚は「パラグラフ」にも通じるもの、鴨。
再出発の英文法(追補):「パラグラフ」ってなに?
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/ea89ebe1327316460296604a216c057e
ちなみに、「**years' start of ~」(~よりも**年間の先行状態)の「of」は旧属格由来の分離の「of」です。そう、これと同じ、
He robbed the lady of her handbag. (彼女↔️ハンドバック)
彼女は男にハンドバックをひったくられた❎
HKT48 Theatre is located within a mile of Hakata St.(劇場↔️駅)
博多駅まできたらHKT48劇場はすぐですよ🌺
*「of 禁止令」を真面目に考えたくなる日本人英語の特徴 (/。\)
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/431919d142418ee269ec84dbeb5a7870
本稿の結論に行きます。
それは、これらの原因の原因はただ一つということ。蓋し、
>英語は左から右に読む🌺
このルールの無視というか理解不足なのだと思います。
アラビア語のセンテンスは右から左に、そして、英語のセンテンスは左から右に読むもの。例えば、これは翻訳家の越前敏弥さんが「日本人なら必ず誤訳する英文」(2009)以来一貫して述べておられることですが、このルールは例外のない大原則です。要は、
There's no rule but (that) has exceptions.
(例外のないルールはありません)
というルール自体に「例外」がありました❗️
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
ということ。
この記事は英文法の記事ですが「何事も基本が大切」ということのメタファーとしても読んでいただければうれしいです。そう、「早寝・早起き・朝ごはん」が大事なように。でも、「英語」おもしろいでしょう?
*おまけ:⤵️単語の方も「英語」おもしろいですよ🍜🍥
「配分単数」から見えてくる英語で組み立てられた<世界の風景>について
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/00d38c6e936fae5204ca158711af2f14
「produce」の日本語の意味から見えてくる英単語増強のTips
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/bff0232cf99fd0edb87f7738e76a13b5
「食事」と「料理」で英語名詞の性質と役割分担を考える
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/56aaad6b64fecdd660ace8ae0904fda6
そして、
【再掲】英単語は2000語も覚えれば充分?⬅そんなわけないだろう❗ (*^o^)/\(^-^*)
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/58dcb4dfa601a3321646ab7d6bcf1029
その道の人に聞いて「勉強になった❗」ことありますか?↗交通誘導員さんから聞いた話しです。
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0422dc70131cf0ce911ca6b3ddd52cef