たまたまテレビをつけたら、「テレビ寺子屋」という番組で、為末大さんがお話されていて、後ろの黒板には「人生とは総合力。」と書かれていました。私が見始めてすぐに終わってしまったので、ネットで検索すると第2285回「いまこそ新しい自分へ」というお話の中の最後が「人生とは総合力。」でした。
この最後の部分だけを聞いて、連想した本があります。つい最近読んだ熊谷達也さんの「明日へのペダル」です。
主人公がメタボを診断され、ロードバイクを始めるお話で、ロードバイクの専門的なことは読んでもわからないし、コロナ禍の説明も多すぎると思いましたが、お仕事小説としては、できすぎ感はあるものの、良かったかと。「人生とは総合力。」というのを聞いたとき、この本の主人公のことだなぁ~と思ったのです。
ついでにコロナ禍で書かれた本をもう一冊。
柳瀬博一さんの「親父の納棺」
小説だと思ったら、実話でした。著者の柳瀬さんがコロナ禍でお父さんが亡くなって、納棺を手伝うことになったお話です。お時間がございましたら、読んでみてください。
余談ですが・・・
少し前に篠田節子さんの「セカンドチャンス」という本を読みました。これは51歳の主人公(女性)が病院でひどい数値で医師に叱れるという書き出しです。前述の「明日へのペダル」も50代半ばの主人公(男性)も同様です。二人とも生活習慣病。「セカンドチャンス」の主人公は水泳を始め、「明日へのペダル」の主人公は自転車を始めるのです。このような小説を読むと、よし私もやってみようと思ったりもするのですが、水泳はスポーツクラブで何度か初心者クラスに参加するも、成果は出ず。でもいつかまた教えていただけるなら長い距離を泳げるようになりたいという希望はあります。自転車は・・・危険ですしね。本を読む限り、がんばれば気持ちよさそうですが、無理かな