快風丸

俺の船に乗らないか。

あのころダイヤモンド

2010-03-31 23:44:53 | Weblog
実家のすぐ裏。
僕が小学4年に出来た公園へ。



今はすっかり立派な森になっちまって、子供の姿はとうにない。


ここで野球やってたんだよ。田舎のことで、ぼくなんか下手なんだけど、人数が集まらないのでいつも呼ばれて。
 呼びに来る時は、優しいのに、エラーなんかすると怒られて泣いて帰って、おふくろに
「あんた、それでいいんね」
っちゅうて諭されて、また泣きながら戻ったり。



そんなに広くないんで、ホームランが何本とか、みんなが数えてるときに、僕は0本で、どう頑張ってもホームランは打てなくて。





 あのころに帰りたいとは思わない。
帰れるわけもない。

 戻ったところで、ホームランは打てやしないだろ。
エラーをしたとき、三振をしたとき、フォアボールのとき
忘れないよ。

 成長するっていうことは、小さな期待外れを重ねて行くことかもしれない。
期待されては裏切って。それでもなにごともなかったのように。

 それでもあの日のボールはまだ白く、まだ空の上。