快風丸

俺の船に乗らないか。

ザ・コーブ

2010-08-29 01:28:45 | Weblog
 賛否両論がある。
どちらも正しく、どちらも間違っているだろう。

 だからこそ、自分で見てみなければ始まらない。

            


 率直に素直に「面白い映画」だと思った。
映画的なワクワク感に満ちたスリルとサスペンスの娯楽作品だ。

 重く暗いだけのつまらないものを想像した心は裏切られた。

 牛を殺して食う国の奴らが、何を言うか、と思っていた。

 しかし、イルカ漁をやめさせなければならない理由は、イルカは
人間並みかそれ以上に知能の高い生き物であること。
そして、野生動物であることである。

 映画である。ねつ造だのプロパガンダだの、そのドキュメンタリー映画
としての質を問う声も大きい。
 これを武器として使おうというのである。そこに意図的な編集がなされる
のは必然である。

 一方で漁業は合法で、それで食ってる人たちである。
攻撃されるべき対象ではない。

 この映画のすべてがでっち上げだったとしても、少なくとも、何かを感じ、
考え始めるきっかけには十分であった。そのうえで、議論を始めるべきであろう。

 貴重な体験だった。