初期設定します。
がんばります。
スミスのサングラスを夜の電器屋で落とし物してしまった。
もう何年も愛用しているお気に入り。
電話回線の話しを聞いた帰り道、電信柱から電信柱へと続く膨大な電線を見ながら
画期的なアイデアが浮かんだ。
「これを全部、ワイヤレスにしたらいいんじゃないか。」
地下埋設より、コストも少ないし、ケイタイだって無線なんだから、固定電話だって
その暗号化技術を応用すれば可能なハズ。これは、大儲けできるぞ。
ひとり、サドルの上で盛り上がりつつ帰宅。
さ、ごはん食べましょ。
そこで、やっと「サングラスがない」 気づくワケです。かけずに15分も走ってきたのに。
翌朝、電話。
「お届けはありません。」
帰り道、もう一度寄ってみることにした。
おそるおそるレジで聞いてみる。来店時間帯と、サングラスの特徴。
「コレですか?」
ミスターマリックの手品を初めて見たときよりも感動した。
なんと、広い店内のそのレジ横で保管して頂いてたのです。
何度もお礼を言い、これみよがしに、その場でサングラスをかけて店を出た。
今日は、電線のことを考えずに帰ろう。